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アラスカ オーロラ便り1994
by 日蝕貧乏知恵者猫/福島 円
晴天域を求めて
アラスカ山脈の写真
 撮影地については、出かける前はアンカレジ市内から車で行き来できるような場所で、と思っていたのです。
 「何もオーロラ銀座と言われるフェアバンクスまで出かけなくても、アンカレジ市内から充分オーロラは見える」と知人がしきりにおっしゃるので確かめてみたかったことが一つ。
 また、日数が決められている身としては、もう少しお手軽に撮影できる場所はないものか、とも思った訳です。
 しかし、アンラッキーにも日本から巨大な低気圧を連れて行ったようで、予報でもアンカレジ近辺に居ては晴れそうもないというのです。これでは目的が達成できそうにありません。
 それではと、天気図とにらめっこをして4,000m級の山も連なるアラスカ山脈を越えて晴天域を捜してみようということになりました。
車に満載の荷物の写真
 例年より約2週間早いアラスカ訪問でしたが、この年はとにかく寒い上に雪がとても多いのに驚きました。
 こんな路面状況で再び無事にアンカレジまで戻って来られるのかな?という一抹の不安がなかったと言えば嘘になります。

 けれども運転した人の話では、雪質が日本とは全く違っていたので、思ったほど大変ではなかったそうですし、ハンドルを取られるようなこともなかったとか。
 しかし、過信や油断は禁物!でしょう。

 到着初日はアンカレジ市内に宿を取り、翌日の午後からレンタカーを借りました。
 まずは去年から文通をしている市内在住のオーロラ写真家と対面して、お話を伺ったり、途中で宿泊する所なども紹介してもらいました。
 フォードの大きなワゴンに荷物を満載して、いざ出発っ!(いよいよかな?^^;;)

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