AMBER(AMBER)


虫入り琥珀 1.86ct

AMBER(アンバー)/和名 琥珀/結晶系 非晶質/モース硬度 2.5/
琥珀は木の樹脂の化石で、ジェットやオパールの様な有機質由来の樹脂宝石です。産出状況によりピットアンバーとシーアンバーに分けられます。ピットアンバーで知られるのはドミニカやメキシコのアンバーで、シーアンバーはバルト海沿岸が有名です。日本では久慈の琥珀が知られていますね。日本最古の琥珀は千葉県の銚子で一億一千万年前の琥珀で、旧石器時代には既に服飾品として琥珀を利用していたそうです。世界最古の琥珀はイギリスとシベリアで三億年前の琥珀が見つかっています。
アンバーの中でも若い琥珀を区別してコーパル(半琥珀)と呼びます。厳密に云えば、アンバーとコーパルには明確な線引きがあるようですが、成分分析をしなければ判断できないと思います。またその生成された年代も採掘された地層から推測するばかりです。今のところざっくりと新世代後期(五百万年前くらい)がコーパルで新世代中期以前からアンバーと呼ばれるようです。
通常のアンバーの他に、紫外線で蛍光するブルーアンバーがあります。ブルーアンバーは蛍光する美しさと希少性で通常のアンバーとは別に扱われているので、別枠でご紹介することにして、こちらでは蛍光しない通常のアンバーをご紹介していきます。
バルト海の琥珀はサクシナイト、ミャンマー産の琥珀はバーマイト、シシリア産はシメタイトと呼ばれ、その他は○○琥珀と云う様に国の名前をつけて呼んだりしてます。
各地のアンバー
レッド アンバー
ラウンド カボションカット 10.46ct
インドネシア産
グリーン アンバー リング
フリーフォーム 30.00ct
ドミニカ共和国産
深い赤色の琥珀です。インドネシアでは広範囲で琥珀が産出します。ボルネオ島(カリマンタン島)が有名らしいですが、ボルネオ島は比較的新しい琥珀やコーパルなんだそうです。
ドミニカでは6500万年〜180万年前の琥珀が産出します。
写真では黄色いですが、実物はもう少し緑掛かっています。
INSERT INCLUSION
虫入り琥珀
フリーフォーム 1.86ct
バルト海沿岸産
虫入り琥珀
ペア カボションカット 3.32ct 
ミャンマー産
植物と虫入りの琥珀
フリーフォーム 35ct
コロンビア産
花と虫入りの琥珀
フリーフォーム 7.5ct
ドミニカ産
左右に一匹づつ、羽虫入りの琥珀です。百万年から三百万年前の琥珀でコーパルとなります。
羽虫の様な、アリの様な……。
凡そ一億年前の琥珀と云われています。バーマイトと呼ばれます。
産地はプエルトナリーニョかコルドバのどっちかだそーです。
アカシアの葉と甲虫や蜂等の羽虫入りで、コーパルなんですが最大2万年前まで遡れるそうです。
絶滅樹種ヒメナエアの花弁と虫入りです。虫入りのブルーアンバーで、超レアだと思われます。
凡そ2〜3千万年前の琥珀です。
宝石としての目立つインクルージョンは忌避の対象ですが、琥珀の内部インクルージョンはモノによっては歴史的、科学的、地理的な学術的価値の他に、希少価値などが付加されて、案外高額で取引されています。ナチュラルコレクターには好評で、加工すれば強烈な個性を発揮する宝飾品になるでしょうね。
アンバーのジュエリー
元々アンバーが好きだったんですが、ある日突然アンバーブームが到来しました。なんでや。今は収まってますがw。アンバーのジュエリーと云うとどうも年配のご婦人のイメージを強く持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、多分に色合いとデザインによるイメージなんじゃないかと思います。ふじもりさんはアンバー大好きですが、連のジュエリーは苦手です。と云いますか、穴開きに抵抗があるのです。もっと若々しいデザインが増えてくれたらなぁと思う次第です。


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