TURQUOISE(TURQUOISE)


オーバル フラワーカット 6.33ct

TURQUOISE(ターコイズ)/和名 トルコ石/結晶系 三斜晶系/モース硬度 6/別名 ターコイス ターキス アガファイト/
古くから宝石として採掘されてきましたが、トルコで採掘されていた訳ではなく、イランやエジプトで産出したものがトルコを経由して、あるいはトルコ人の商人により諸外国に持ち込まれた為に、この名称で呼ばれるようになりました。世界各国で産出が確認される、最古の宝石の一つです。因みに別名のターコイス(TURKOIS)とはターコイズ(TURQUOISE)の別綴りの古語で、今となっては殆ど使われません。
最近は、インディアン・ジュエリーが人気で、アメリカでの採掘が盛んなようです。特にスリーピングビューティー産はとても濃く美しい空色で、大変人気がありブランド化しています。また、青色の他に、緑色のターコイズも産出しますが、チベットでは緑色の物の価値が高い様です。均一で高品質のものは少なく、大抵は黒い脈の入ったものが一般的ですが、ウェブ、ネットと呼ばれる蜘蛛の巣模様の綺麗なものは、アクセサリー素材としてナチュラルコレクターに人気があります。
ブルーターコイズ
オーバル カボションカット 9.67ct
イラン産
オーバル フラワーカット 6.33ct
アリゾナ州  スリーピングビューティー産
オーバル カボションカット 6.177ct
アリゾナ州 キングマン産
ターコイズの本筋イラン産のペルシャターコイズをご紹介します。
ペルシャ産は希少価値が高く、中々市場には出回ってきません。
本来は、イラン東部マシュハド付近で産出されたターコイズの呼称でしたが、まぁ、あの辺りで産出されたターコイズであれば、こう呼んで差支えないみたいですね。裏側には母岩の削り残しがあり、磨いた表面には目立たない色むらが一点ありますが、欠点と言うよりはむしろイミテーションではない事を証明してくれています。
別名にあるアガファイドとは、ガラス光沢を持つペルシャターコイズの名称だそうですよ。
スリーピングビューティー産をご紹介します。
スリーピンクビューティー産はターコイズの一大ブランド産地らしく、ちょっと調べればわさわさと出てきます。勿論高品質の産出があるからこそのブランドなのですが、やっぱり高品質のものは中々見つかりません。いつかは濃いー青色のターコイズを手に入れてみたいものです。
不透明の石にファセットカットを施しているのは、最近見かけます。良質の結晶に正確なファセットを施すと、非常に艶やかなガラス光沢を示すので、ファセット加工は有ですね。まぁ、パビリオン部にファセットを施してもあんまり意味無い気がしますが、遊び心と芸術性が感じられて、個人的に職人さんGJだと思います。
きーんぐまーんっっ!!!
アリゾナ州北西部のミネラルパークと呼ばれる、昔からネイティブアメリカン達がターコイズを採掘していた歴史のある地域に位置しているキングマン鉱山は、アメリカでももっとも大きな鉱山のうちの一つです。
イサカ・ピーク坑道で採掘された硬度が高いオールドキングマンと呼ばれるナチュラル・ターコイズが特に珍重されているとか。
産地や色相、模様の様子などで様々なカテゴリーがあるアメリカのターコイズは、現地で愛されているのだなぁとしみじみ思う次第です。
流石にどれも名高い産地だけに、均一な空色で、滑らかな質感が美しいですね。これらは染色や充填なと一切行われていない、磨いただけのナチュラルなものです。バージニア州 でターコイズの透明結晶が確認されているらしいのですが、写真ですら見た事がありません。
ラウンド カボションカット 2.52ct
イラン産
市場のペルシャターコイズの本筋といえばやはり空色。こんなグリーンのターコイズは、極めて珍しいのではないでしょうか。色むらは残念ですが、とても鮮やかな緑色をしています。
図鑑で見た印象から、もっとマイルドなカラーを想像していたんですが、なんて言うのかなぁ、アゲハの幼虫みたいな緑w。身も蓋も無いな。そうだ、茶畑の新緑の緑だわ。


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