CONCH-PEARL(PEARL)


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CONCH-PEARL(コンク・パール)/和名 コンク真珠/結晶系 斜方晶系?/モース硬度 3/別名 巻貝真珠 ピンクパール ホースコンクパール メロパール 
真珠は有機物起源の宝石で、異物を取り込んだ貝がその防御反応により形成します。あこや貝、白蝶貝、黒蝶貝、マベ貝の海水真珠と、池蝶貝、烏貝などの淡水真珠があります。これらの貝は、養殖で代表的な貝ですが、稀に牡蠣やアワビなどで天然真珠が採取されます。巻貝から採取されるコンクパールは交差板構造と云う特殊な構造をしています。真珠層構造を持たないことから厳密には真珠ではありませんが、例外的に真珠として扱われています。ここではコンクパールに代表される様な真珠層を持たない真珠を取り上げてみます。
代表的なコンク貝は貝殻がシェルカメオに使われる美しいピンク色の巻貝(Strombus gigas)です。
ピンク貝、ホース貝、メロ貝は真珠層が無いため、そこから採取されるコンクパールには真珠光沢がありません。その代わり真珠の表面に火焔模様またはフレームとよばれる曲線模様やぽつぽつとした鱗模様が現れ、評価の対象になります。色は、様々なピンク色や・赤・オレンジ・黄色・白等バリエーション豊かで美しいですが、同時に複数の色むらを伴う事も特徴です。
コンクパールは採取される総てが天然真珠で、大変希少価値の高い真珠です。それは巻貝という貝殻の特性と、生物としての特性から、真珠層のある二枚貝に比べて異物の混入しずらい性質で、真珠が発生し難くいという事と、また養殖のための核挿入が困難な故に、未だに養殖真珠の目処が立たない事が上げられます。また食用として乱獲された結果生息数が激減したコンク貝は、国際保護の下、採取禁止の地域が増えています。
ところがなんとッ!どうやら真珠養殖に成功しているそうです。G&Gで見ました。詳しく調べていくと、どうやら2006年に研究ベースで有核、無核のコンクパールが養殖に成功したそうです。マベ真珠も真円真珠が養殖に成功していますし、真珠の世界は日進月歩ですねー。はービックリ。
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カリブ近海産
カシス・ルファ
カリブ近海産
っとまあ、散々希少性を煽ってみた所で、秘蔵のコンクパールをご紹介します。手前味噌ながら、ミュージアムクラスといえる大きさです。
ピンクパールの証ともいえる火焔模様がしっかりと見て取れ、形も綺麗な卵形です。が、残念ながら、最上品質とはいえないカラーです。まぁ、そのお陰でふじもりごときにも入手が可能だった訳ですが。これで色が完璧だったら、高級車が買えそうな金額になる事もありえます。そもそも市場に出てくる機会すらなかったかもしれません。しかし、この出費は打撃が大きかったので、後々まで尾を引きましたよ……。(´・ω・`)
だがしかし、懲りずに、今度は小さくてもいいから美しい色の上級品をと、身の程知らずな野望を描いている訳なのです。
そして、カシスルファと呼ばれるコンク貝の仲間です。カシス・コルヌタ(ジャイアントコンク又はピンクコンク)と呼ばれる大きいサイズと、カシス・ルファ(クィーンコンク)と呼ばれる小さいサイズがあって、写真は小さいサイズのコンク貝です。コンクパールは、どうもカシスコルヌタの方で出来易いみたいですね。両方ともシェルカメオの原料になります。
真珠養殖を行う場合、まず貝に麻酔注射をして外部に引っ張り出してから核やピース(外套膜)を挿入し、また元に戻して育てるそうです。ちょっと手間が掛かりますが、そうして養殖された真珠は有核の場合は60%、無核の場合は80%の確立で真珠が採取されると云う事です。
ピンクパールはカリブ近海に生息するピンクガイ(Strombus gigas)と云う大型の巻貝から採取される天然真珠で、真珠の表面に現れる火焔模様またはフレームとよばれる曲線模様が特徴です。


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