WHITE OPAL(PRECIOUS)


オーバル カボションカット 3.48ct


WHITE OPAL(ホワイト・オパール)/和名 白蛋白石/結晶系 非晶系/モース硬度 6/別名 ライトオパール
オパールには大きく2種類の分け方があります。一つは「プレシャス・オパール(またはノーブル・オパール)」と「コモン・オパール」と云う宝石学としての分け方。もう一つは「サンドストーン・オパール」と「マウンテン・オパール」と云う産状地層別の分け方です。ここでは「プレシャス・オパール」と「コモン・オパール」と云う分け方でいきます。
白色または、乳白色の地色(ポッチ・カラー)に美しい七色の遊色効果(プレイ・オブ・カラー)を示すオーストラリア産プレシャス・オパールをホワイト・オパールと云います。最近はライトオパールとも呼ばれています。オパールといえば、このホワイト・オパールの事を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
オパールの主成分である珪素と酸素は地殻の成分の75%を占める、何処にでもある有触れた元素です。したがって、オパールもまた世界各地に発見される最もありふれた鉱物なのです。にも拘らず長い間プレシャスオパールの主要な産地は、オーストラリアとメキシコでした。これは条件が揃わないと美しい遊色を示すオパールにはならないと云う事なのでしょう。ですが、近年アフリカのエチオピアでオーストラリアやメキシコに匹敵する高品質のオパールが発見され、ふんだんに市場へと供給される様になりました。ホワイトオパールと云えばオーストラリア産と云う今までの概念が崩れつつあります。とは云え、エチオピアのオパールは火山性のオパールなので、不安定で、空気中でひび割れが起き易いと云う特徴があります。大部分がハイドロフェーンタイプで水分の吸収力が高いので、宝飾品としては不純物を取り込み易いと云う弱点があるのも事実です。
総合的に見て、まだまだオーストラリア産の地位は揺るがないと云った所でしょうか。
オーストラリアのホワイトオパール
オーバル カボションカット 3.48ct
オーストラリア産
オーバル カボションカット 5.64ct
オーストラリア産
オーバル カボションカット 7.23ct
オーストラリア産
フリーフォーム カボションカット 7.78ct
オーストラリア産
暖色系を中心に、あらゆる色味が全体に満遍なく広がっている、宝石としても文句無しの一品。
正面から赤い遊色がっ!がっ!
こんもりと山高で、プロポーションも文句なし。普通はスクリーン越しの耀きの様にぼんやりと見える有色効果ですが、このオパールはかなりハッキリとしています。
なぜかエチオピア産オパールだと思い込んでいましたが、リストを見たらオーストラリア産でした。
どこから見ても美しい遊色が見えます。こーゆーのローリングフラッシュって云うんだろうなぁ。
クリスタルオパールに近い透明度があります。クリスタルオパールだと思い込んでましたが、こうして見てみるとやっぱりホワイトオパールに見えますねー。
紙吹雪やスノードームを連想させる遊色です。
南オーストラリア州の三大オパール産地クーパーペディ、ミンタビー、アンダムーカなどで産出する、地色の白いものや白く透明感のあるライトオパールの事を総称してホワイトオパールと呼びます。 広範囲で産出しまた大きな塊として採掘されますが、遊色の美しいものがプレシャスオパールとして取り扱われます。
エチオピアのホワイトオパール(ハイドロフェーンタイプ)
ペア カボションカット 12.18ct
アフリカ エチオピア ウォロ産
ペア カボションカット 4.89ct
アフリカ エチオピア ウォロ産
ハイドロフェーンタイプと思われますが、実験はしていません。こんもりとした厚味があるので、遊色もみっちりな感じです。
首都アジスアベバの北、アムハラ州ウォロ地区にあるWegelTenaの北西TsehayMewchaの高地でオパールが発見されました。このオパールは現地名を取ってウォロオパールと呼ばれています。welloと書きますが、ウェロではなくウォロと発音するのが正解。
赤い有色が際立ったホワイトオパールの他、透明な地色に青や緑の有色が美しいウォータータイプが産出します。水分を吸収して透明になるハイドロフェーンタイプですが、安定しています。またデジタルパターンやハニカムパターンと呼ばれる特徴的な遊色が、マニアに注目されています。
また、ウォロ州Gashenaの町の近くStayish鉱山では、僅かながら高品質のブラックオパールも産出します。


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