FIRE OPAL(PRECIOUS)


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FIRE OPAL(ファイア・オパール)/和名 火蛋白石/結晶系 非晶系/モース硬度 6/別名 メキシコ・オパール
オパールには大きく2種類の分け方があります。一つは「プレシャス・オパール(またはノーブル・オパール)」と「コモン・オパール」と云う宝石学としての分け方。もう一つは「サンドストーン・オパール」と「マウンテン・オパール」と云う産状地層別の分け方です。ここでは「プレシャス・オパール」と「コモン・オパール」と云う分け方でいきます。
黄色からオレンジ、赤色を呈するメキシコ産のオパールの事をファイア・オパールと云います。産地名を取って、メキシコ・オパールとも云います。オーストラリアのオパールはサンドストーンオパールですが、メキシコのオパールはマウンテンオパールです。
世界の宝石市場に出てくるオパールの大半は、オーストラリアとメキシコからの産出ですが、近年これにエチオピアが加わりました。オーストラリアのホワイトオパールに似た白い地色の他、メキシコのファイアーを思わせるオレンジの燃え立つ地色、ウォータータイプの透明な地色、ハイドロフェーンタイプ、チョコレートカラーの地色のオパールと、バラエティーに富んだラインナップです。が、エチオピアのファイアータイプは多くは無い様です。残念。
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メキシコ産
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メキシコ産
オーバル ダブルカボションカット 5.9ct
メキシコ産
この二つのオパールは赤味掛かったオレンジ色の、燃え立つような地色をしています。面白い事に、オパール内部に丸いインクルージョンを内包していて、その形がまるで卵の様なので、「ウェスポ」(スペイン語で「卵入り」の意)と呼んでいます。これは、オパールがオパール化途中のオパールを内包しているのだそうです。(^^ゞ。
綺麗なピンク・スピネルの購入権を譲るお礼だと頂いた品です。興味深いものを頂いて、ちょっと得した気分でした。へへへ。
半透明の黄色の地色に、僅かな紅い有色効果が見えるもしかしたらウォーター・オパール?なカンジのものです。ブラック・オパールを研磨に出した時に、お土産で頂きました。なんか、貰ってばっかり(^^ゞ。
ファイアーオパールはコモンオパールですが、遊色が表れるものはプレシャスオパールとして扱われ、高い価値があります。
メキシコでは首都メキシコ・シティーの北東、ケレタロ州の州都、ケレタロが最も有名なオパール産地ですが、現在ではハリスコ州の州都グアダラハラの北西マグダレーナ地方に多くの鉱山があり、主要産地となっているようです。


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