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第27回教育財政シンポジウム報告


「人が人らしく生きるために〜希望ある未来を教育の力で〜」
 
 
財政シンポ写真  2012年12月8日(土)、東京の東洋大学を会場に、「人が人らしく生きるために〜希望ある未来を教育の力で〜」を テーマに第27回教育財政シンポジウムが開催されました。
 今年の教育財政シンポジウムは、昨年の6月に、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が全会派一致で成立した一方で、 高校授業料不徴収、支援金制度に所得制限を設ける法律が成立した中で開催されました。
 
 
 
パネラー発言
    奨学金問題や生活保護問題について
 奨学金返済の大変な被害」の実態と、「奨学金制度改革」に必要なことが話され、 つぎに生活保護基準の引き下げとその影響、生活保護法の改正とその影響を話されました。 さらに、イギリスの子ども貧困対策法から学んだ「子どもの貧困対策の推進に関する法律」は、 格差と貧困是正のきっかけとなるか、が話されました。


    公立高校授業料無償化廃止について
 文部科学省が4月から行おうとする内容について説明していただきました。 さらに、授業料が無償化であっても高校の入学時、1年間の教材費等の費用も多額となっており、 経済的な理由での退学を出さないためにも、高校版就学援助制度を実現することの必要性を訴えられました。


 
 
 
討論・感想
 パネラーから「助けてと言える大人になる」という言葉が投げかけられました。 この言葉が今年の教育財政シンポジウムのキーワードの一つとなりました。
 感想にも「助けてと言える大人になる」ことについて「『助けて』と言いにくい、 しかし、援助を必要としている人に共感する力をつけるために『助けて』と自分が言えることが大事なのでしょうね。」とありました。
 
 
 
 
 



     各パネラーの報告、参加者の発言、シンポジウムのまとめ等は 「子どものための学校事務」124号に掲載しています。