Ai Nikkor Zoom Nikkor 43~86mm F3.5

Nikonをして国産初となった標準ズーム、ニコンユーザーには「ヨンサンハチロク」の呼び名で知られた"Zoom-Nikkor-C Auto 43~86mm"(右)とその直系、"Ai Zoom Nikkor 43~86mm"(左)。
初代は1963年に登場、後にレンズ構成やAi化などマイナーチェンジを繰り返し長い期間に渡って販売されていました。
直進ズームならではの被写界深度目盛がカラフルで優雅。Nikonのレンズ開発部では「ひげ」と呼んでいたそうです。
43mmからというのは随分と中途半端に思えますが、135フィルムの対角線相当を"標準"とするならその長さ43mm、その2倍ズームで望遠端が86mm、というのがこのレンズの焦点距離の由来だそうです。
F値がズーム全域で3.5と固定されている点、ワンハンドズームの取り回しの良さ、小口径、軽量の作りがモードラ無MFボディーとかにぴったりです。ただ一点、最短1.2mは時代を考えるとしょうがないかもしれませんが、もう少し寄れたらと思うところです。
非Aiの旧タイプは地元リサイクル屋さんにて1000円也。ちょっとピントリングのゴムローレットが伸び気味ゆえの価格?非Aiのため使えるボディーが限られるのがつらい所。 Ai型は東北に行った時、ふと立ち寄ったカメラ店の中古の棚で発見。こちらは2980円。メインで使っているAFのニハチナナマルもこの位ちっさいと良いんですが...
なお詳細についてはこちらも是非。

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 RICOH R1

リコー製 30mmF3.5/24mmF8(ワイドパノラマ時)2焦点切り替え式コンパクト35mmフィルムカメラ。
通常、35mmフィルムを使うカメラは当然のことながらパトローネの厚みより薄く作るという事は出来ないが、パトローネ収納部分をグリップとして最低限の厚みを確保し、それ以外の本体部分を25mmという究極的な厚さに抑え、胸ポケット等にも すっぽり入るサイズになっているのがこのカメラの特徴。
レンズも沈胴式により収納時の携帯のよさに一役買っている。
また、採光式フレームファインダー、シャッター1/500~2sec、被写体自動選択マルチフォーカス、ストロボなどに一通りの撮影モードを備えそれなりに満足できる出来となっている。
フロントパーツは金属製で質感も有り。
1994年9月発売 117mm×61mm×25mm(ボディ最薄部)145g 新品価格40000円

と、ネットで集めたこのカメラの蘊蓄はこの辺でということで,,,
近所のリサイクルショップで840円(税込)で購入。ジャンクの箱のなかに埋まってました。まるで奇麗でなにがジャンクなんだろうかー?と思いつつも800円なんだし...と、ダメ元見切り購入。
結果 問題なく稼働。

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 Leitz Elmar f=5cm 1:3.5 & ИНДYCTАP-22 F-50mm 1:3.5

ドイツ製Lマウント標準レンズ。1925年より36年間に渡って36万本が生産され、バルナック時代のライカではまさに"標準"的レンズ。
製造年が長いレンズらしくバリエーションも多く、鏡胴素材・最小絞り値・m/ftの表記・コーティングの有無に違いが有るなど多彩。
私のレンズはシリアル50万番台で1939(昭和14)年製である事は判明。初期型中期位?絞りは表記が"大陸絞り"と言われる3.5,4.5,6.3,9,12.5,18の順。インフロック裏に打ってある番号は"5"。真焦点距離51.3mmの意味だそうです。
エルマーは絞り羽根がテッサー本来の位置よりレンズ一枚前、つまり最先端のレンズ真後ろに有るため覗くとまるで人間の瞳孔の様です。その絞り羽根の動きもロットによって違うようで、私の物は左巻10枚羽根、絞ると全体が時計回り(レバー回転と同方向)に移動するというタイプ。中期は最小絞りが16に、後期は22で羽根の方向も逆、根元が固定という形態ようです。

旧ソビエトKMZ(クラスノゴルスク機械工場)製Lマウント標準レンズ。数多いライカエルマーコピーでは一番スタンダード?なレンズ。レンズ構成は3群4枚、テッサーの定石通り絞り羽根は中央。
製造年が不明ですが、付いていたボディーが1955年であるからその前後でしょうか。
性能に関しては色々と揶揄されるロシア製ですが、まだこの頃はドイツの風味?が残っていてヘリコイドとか基本はしっかりしています。ただ先端のローレットの刻みはよく見ると波打っていてさすが期待通りと言おうか。 最後端のレンズが覗くとマゼンタ色を反射するコーティングになっています。効果のほどは??

2本のレンズの作例はこちら

 Super-Takumar 1:1.8/55 & Takumar 1:3.5/135 & Super-Multi-Coated Takumar 1:3.5/35

スクリューマウントのレンズ、3本。 今、はやり?のM42規格で国産では代表的だった旧旭光学のレンズ。
こういうのに手を出すのを沼と言うらしいです。
55mmは1964年、SPと共にでた"Super-Takumar"ブランド。放射能で有名なレンズでもあります。50cm離れれば自然界レベルになるそうです。
135mmの方はあまり話題が見られないプリセット絞りオンリーの初期のタクマーレンズ。登場は1957年か?と。
35mmは1972年登場の"Super-Multi-Coated"ブランドでこの中では新しい部類の広角レンズ。
三本で5000円。安いのがまた危険です。 とりあえず、現行ペンタのカメラに付くアダプタを購入してきて、撮影しております。そういうアダプタを安価で今なお供給しているPENTAXに脱帽。

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