レストランこだま

交通博物館


「レストラン こだま」

 交通博物館の最上階には151系を模した「レストランこだま」があります。一見するとただのハリボテにしか見えないのですが、交通博物館の建物に合わせてに国鉄大井工場が製作したものなので、随所に鉄道車両的な造作が見られます。


室内は新幹線並の幅広車体スタイル且つ博物館建物の窓に合わせて設計されているために151系とは似ても似つかない代物ですが、天井のカバー付き蛍光灯や冷房装置AU12形の室内噴出し口(ダミー)、無数の穴が空いている防音用化粧板が使われているあたりに151系の匂いを感じることが出来ます。また側板も窓周りの造作や化粧板の継ぎ目処理などに昭和30年代末期以降の国鉄車両を感じることが出来ます。

「カレーライス」
食堂自体はNREによって運営されています。カレーライスは東北新幹線のビュフェで食べた味を思い出しました。
04年11月

「ハンバーグカレー」
本来はサービス用のサラダが付きますが、閉館間際の賑わいでが品切れでした。04年に訪れた際はビュフェの味がするカレーでしたが、今回はルーが甘口に変っていました。
06年1月

番外編「R−2形一人掛けリクライニングシート」
交通博物館の「JR電車100年記念展 〜甲武電車から新幹線まで〜」(2004年10月2日〜2005年1月30日)に展示された国鉄電車特急の中で最も豪華だった151系パーラーカーの座席。

 交通博物館は近い将来に大宮に移転することが発表されています。この「レストランこだま」は保存車両ではないので交通博物館の閉館と運命を共にされることが予想されます。しかし、ハリボテの室内自体は今なお151系の面影を見ることが出来る貴重な資料と思えます。
 メニューはカレーライスしかありませんが、このカレーライスもさすがにNREだけあって新幹線ビュフェとほぼ同じ味のカレーが提供されます。天井の防音用化粧板やAU12形の噴出し口を見ながら食べる新幹線ビュフェのカレーは食堂車ファンとしてはなかなかいけました。
 交通博物館の閉館前にぜひとも白いテーブルクロスを敷いて151系時代の食事メニューの再現イベントをやってもらいたいものです。


さよなら交通博物館

 長年に亘って鉄道少年達に夢と希望を与えてくれた交通博物館もついに2006年5月14日に閉館です。閉館前のさよならイベントでは残念ながら151系の面影を今に伝える貴重な”レストランこだま”における記念イベントは計画されませんでしたが、レストランこだまを運営するNREから「さよなら交通博物館記念弁当」が販売されましたので最後の見学をしてみました。

「0系新幹線とデゴイチ」
館内の主な車両にはさよなら記念ヘッドマークが取り付けられました。正面入り口に展示されている0系新幹線の光前頭部にも装飾がされました。

「カツカレー」
レストランこだまでの食事もこれが最後です。最後は「カツカレー」を選びました。

「さよなら交通博物館記念弁当」
記念弁当は167系修学旅行電車のテーブルに載せて記念撮影です。

閉館後の処遇が気になる展示物


「100系新幹線旅客情報案内装置」
文字放送が開始される前の旅客情報案内装置ではスピード表示もしていました。新幹線マニアとしては超レアモノ展示物と見ていますが、100系新幹線はJR東海の車両なので交通博物館閉館後の処遇が気になるところです。

「スバル360」


「マツダT2000」


「航空機ファーストクラス?の座席」
旅客機のモックアップには2世代以上前のファーストクラスらしき座席とビジネスクラスらしき座席が展示されています。

「全日空の制服」
航空機コーナーには日本航空、日本トランスオーシャン航空、全日空のパイロットとスチュワーデスの制服が展示してあります。


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