列車供食事情15
近鉄特急 伊勢志摩ライナーの車内販売


車内販売は奇跡の復活を遂げましたが、シーサイドカフェは残念ながら未使用!

 かつての近鉄特急では乗車するとアツアツのおしぼりが配られました。そして車内販売も当たり前のように乗務していました。しかし、名物だったアツアツのおしぼりも使い捨ておしぼりを洗面所に置くことでいつしか配られなくなり、2002年4月には車内販売も廃止されてしまいました。
 「伊勢志摩ライナー」は一般席以外にデラックスシートやサロンシート、さらにはシーサイドカフェと呼ばれる販売カウンターを設け、近鉄特急の顔とも言うべき「リゾート特急」として登場しました。しかし、車内販売の廃止に伴い2002年4月以降は寂しいとリゾート特急となっていました。
 ところが、2006年11月3日より土休日の伊勢志摩ライナー使用の特急列車6往復12列車で車内販売が復活しました。

「ホットコーヒーとベークドチーズケーキ」
ホットコーヒーはコーヒーショップの持ち帰り容器で見られるような蓋をしたまま飲めるタイプのカップが使用されています。
ベークドチーズケーキは大手菓子メーカーのもの。


「缶ビールとさきいか」

アルコールも各種揃っていました。
おつまみは低価格である点がうれしいです。



 車内販売が廃止に追い込まれたのはそれなりの理由からなのでしょうが、そのような中で奇跡の復活を遂げたことは誠に喜ばしい限りです。ワゴンには弁当数種の他にドリンク類、おつまみ類、スナック類が搭載されていました。乗車した列車ではドリンクを中心に売れていました。今後このサービスが末永く続くことを祈るばかりです。


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