ありがとう日本の翼 YSー11

徳島ー福岡 JAC3562便


徳島空港にて

 JAC(日本エアコミューター)で最後まで活躍していた戦後初の国産輸送機YS11もTCAS(航空機衝突防止装置)の装備が無いことからついに2006年9月30日で退役です。
 最後の雄姿を堪能すべく2006年9月某日に搭乗時間が比較的長い徳島ー福岡間のYS11に乗ってみました。 

『JA8717』
この日のJN3562便は最後まで残ったYS−11の中でも特に人気の高い「JA8717」がやってきました。

『いざ搭乗!』
駐機場でYSー11の撮影後はタラップを上っていざ搭乗です。

『客室乗務員による非常設備の紹介』
離陸前に行われる非常設備の紹介も今やビデオが主流ですが、YS−11では客室乗務員自らが行います。

『YSー11搭乗証明書とオリジナルトレーディングカード』
機内ではYS−11搭乗証明書が配られました。
また日本国内航空時代のYS11最初の就航路線が東京ー徳島・高松だったことかことから、徳島空港利用促進協議会作成のオリジナルトレーディングカードが徳島空港搭乗口でプレゼントされました。

『巡航飛行』
今回は通路側に座ったので後部ドアの丸窓から外を眺めてみました。

『機内サービス』
徳島ー福岡間は最後まで残ったYSー11の飛行時間としては比較的長い1時間40分です。機内では全員を対象にドリンクサービスが行われました。


 私がYS11を初めて見たのは幼少期の羽田空港でした。当時は747ジャンボジェット機が最新鋭機としてデビューしたてでしたが、YS11もまだ羽田にはいました。
 初めて搭乗したのはそれから20年近く経ってからの93年頃です。単純に移動手段の目的でANKのYS11で丘珠ー稚内間を搭乗しました。それでも初めて体験したプロペラ機独特のブルブル音や雄大な北海道の大地の眺望に感激した覚えがあります。
 鉄道好きの私がわざわざ飛行機に乗るためだけの目的で飛行機に乗ったのは2001年の羽田からYS11が消えたANKのYS11羽田ー大島便のお名残搭乗が最初でした。その後趣味の関心も九州に移りましたが、JACのYS11は2005年あたりまでは鹿児島ベースで離島便を中心に運行されていましたので福岡ー鹿児島便を数回利用しました。
 2006年になるといよいよ最期が見えてきましたが、離島便から運行が減っていったので最終的には福岡中心の運行になりました。そこで最後のお名残搭乗は飛行時間が比較的長い徳島ー福岡便を選びました。YS11に乗るとこれまで30分から1時間の短時間搭乗しか出来ませんでしたので毎回不完全燃焼でしたが、今回の徳島ー福岡間1時間40分は短過ぎず、長過ぎず、適度な満足行くフライトを味わうことが出来ました。

 ありがとう日本の翼 YS−11


  • 退役間近なYS11に乗ろう!のページへ
  • エアラインのページへ