99 Wind Report

ALL JAPAN MASTERS
(6月浜名湖)
レースレポート

写真追加:1999年11月19日
浜名湖で行われたALL JAPAN MASTERSに
参加しました。そのレポートです
写真追加しました

152-9 井田


★ レース二日目へ



レース前夜

 明日から二日間浜名湖だ。それなのに、これから帰っても家に着くのは10時頃か。夜中走って早朝浜名湖へ着き、車で仮眠するパターンかなあ。帰宅後食事、道具を積み、出る前に2時間ほど寝ようと思ったが、起こしてくれないそうなので、メールチェックなどする。午前1時近く、八王子の自宅を出発。16号、129号、246号。246は、2車線になるまでは、どうも巡航速度が低い。このままでは浜名湖へ着いてから仮眠する時間がないのでは、と思い、2車線になってからは飛ばす。
 浜松ICから東名に入り、三ケ日で降りる。ヤマハ海の家の駐車場には、秋田さんのバスくらいしかない。隣に止めて仮眠。
左:秋田さんのバス 右:レガシィ

浜名湖佐久米海岸

 2時間ほど寝られた。朝7時、目がさめる。まだ眠いがもうボチボチセッティングをしているおじさまがたがいるので、寝ているのも気がひける。今日はALL JAPAN MASTERSである。風はない。ロングボードを浜に運び、おにぎりを食べる。朝食。

 セイルは7.5レースボードをセットする。角南さんに「なつかしいセイル」と言われる。東の方から参加した実連選手で知った顔が何人かいる。セガの宮本さん、もうセッティングを終わっている。富士フイルムの細井さん、中嶋さん。中嶋さんは、山中湖スクールにイントラで参加してくれる。そして、ダンカンさん。今日はダンカンさんの手配してくれた宿に泊まる。

 レースは、1レースごとに浜に戻る。戻らずに海上待機にすると死人がでるから:-)そんな冗談の飛ぶスキッパーズミーティングも終わり、いよいよレーススタート。
 今日は気温が高い。ショートジョンにホットカプセルのタッパで十分。しかも風も上がってきた。第1レースは10ノットほどで、ロングにはまずまずのコンディション。

 いよいよレース開始。昨日は、思いもかけず、4人の女性から声援を受けたので、気合が入る。が……

 スタートは、本部船脇2列目から。角南さんと宮本さんはすぐにタック。私もタックしたが、艇速でついていけない。このレース角南さんはトップだった。
上りは良いのだが、上マーク回航直後から、3人くらいに抜かれる。ダンカンさんにも。3人の女性の顔が浮かび、力が入るが、ダンカンさんはフリーが得意で、届かず。今日は4レースともこんな調子だったのだが。

第2レース

 少し風が上がって15ノットくらい。同じく右海面に向かう。上マークまでは、まあまあ良いのだが、先ほどと同じように抜かれる。やはりセイルの差か。

 昼食をはさんで、第3レース。昼食の後、風が上がりそうだったので、強風用7.5もセットした。第3レースのZ旗があがり、さあ出艇とセイルを見ると、

ブームの上方リーチ寄りに、スパッとまっすぐ30センチほど切れて(裂けて)いるではないか

 もうみんな海上に出た後、リペアテープもないので、このセイルを使うのはあきらめ、先ほど張った強風用V8で出る。風が上がってくれれば良いのだが、無残にも風が落ちて、悲惨な結果に。

第4レース

 帰着後、ダンカンさんにリペアテープをもらい、セイルを応急修理し、セットしなおす。そして第4レース。今度こそと、今度は海面中央を使うように早めのタックで攻めてみたが、結果は1、2レースと同じ。やはりダンカンさんの後ろ。今日は一度もダンカンさんに勝てなかった。もちろん中嶋さんも前を走っていた。

 セイルも破けたことだし、そろそろ買い替えかな。カゼッコセイルに秋田さんの売り出すバテンを入れて。今日は昼休みに製品版を秋田さんに見せてもらった。持ってみて驚くのは、その軽さ。バテンの先と根元で硬さが異なる。しかもこれはフルオーダーで、ここからここまで硬くとか指定できるとのこと。カゼッコ、ゼロにあわせたエンドになっている。他のセイルにも対応予定(らしい)。

ML仲間

 レース後、Websurfer(7月発売予定のWindsurfer誌を参照のこと)のメンバーの一人である浜名湖在住の松原さんに会う。松原さんは、九州の渡辺さんのホームページFresh BlowのMLの仲間。しばらくネットやウインドの事を立ち話。写真を撮ってもらい別れ、ダンカンさんとお風呂へ(詳しいことは書けないが、ちょっと危なかった;知りたい人はメールくださいね)。それからパーティー会場のヤマハマリーナへ。パーティーはバイキング形式の食べ放題、飲み放題。抽選会もありと、あっという間の1時間半だった。


 そして宿へ。(今これを書いています)明日こそ、頑張ろう。よっし!


レース二日目

 ダンカンさんは、ベッドでないとよく眠れないそうで、朝5時頃から起きていた。私は朝食の7時に起こされるまでよく眠れた。朝食は和食。宿のおかみさんが私の髪を見て、染めてるのか尋ねた。白髪があるから染めているのだと話すと、そう似合うわよ、二人とも外人みたい、と笑う。確かにダンカンさんは外人だが。
 気さくなおかみさんの見送りで宿を後にし、佐久米海岸へ。
朝は、曇りで風もなかったが、なんとかレースできそうな風が入ってくる。今日も南よりの風だが、多少、西寄りにシフトしているか。
 二日目の1レース目(第5レース)いよいよスタートである。気合入れていくぞ!今回初めてのゼネリコ。みんな気合が入っているのか。スタートはまずまず。風は弱くなってきた。みなパンピングをやめない。なんとコース短縮。1周目の第3マークの下側に本部船を置き、フィニッシュラインが設定された。それにしても風が落ちて、途中第2マークから先、無風になりそうな気配。パンピングしながら、思わずセイルに息を吹きかけた(マジ)。ここで、やっとダンカンさんより先にフィニッシュすることができた。
 風はもう上がりそうもないのか。セガの宮本さんは早々に片付けモードに入っている。風待ちの間に、注文した人に弁当が配られた。弁当を食べ始める頃から再び風が入り始めた。
 秋田さんと角南さんは、例のバテンのテストをしている。Z旗は何時だ?

第6レース

 お腹一杯の状態でレース。ハーネスがかかる程度の風。今度はコース短縮もなく、2周こぎまくった。BEEさんじゃないが、ポートの微風パンピングは、ちょっと不得手。パンピングしているうちに、リズムが崩れて、ギクシャクしてしまった。下マークで、直前に中嶋さんがいる。なんとか前に出たい。最後まで追いかけて差を詰めたものの届かず。それでもかなり満足いく走りができた。
 汗だくで帰着して、本部に行くと、秋田さんの奥さんからコース短くしてもう1レースやるらしいとのこと。7レースで1カットか。

第7レース

 これが最後のレースだが、ダンカンさんにはまだ負けている?とにかく最後まで気を抜かずに頑張ろう。
 とは言え、だいたいマークでミートする選手はいつも同じ顔ぶれ。ふつうセイルナンバーで相手を憶えるものだが、この二日間で、顔で憶えてしまった感がある。だからミートの時は、「あ、また会った。こんにちは。」というふうにいつもニコニコ。上マーク回航後のフリーではお互い笑顔のまま猛パンピング。上位陣の表情とは違うものがあるような。
 1上でダンカンさんが5人くらい前にいる。中嶋さんがダンカンさんの後ろ。私は何とか挽回しようと、2上目の上りは、すぐタックして左海面に行ってみた。が、どちらの海面も変わらなかったようで、順位は変わらず。差も2,30m。
 上マーク回航後、第2マークまで猛パンピング合戦。ダウンは思い切り緩め、アウトは一度テロテロにした後、0テンションくらいまで戻す。これくらいが良いようだ。
 だいぶ、セイルの感じもつかめてきたし、フォームも安定してきている。二日間のレースだけにみっちり乗り込めた?
 しかし、みんなも同じで差はほとんど縮まらず、第3マークへ。ここで、凄いことが起こった。みんなより先行していたダンカンさんが、どうしたことか、マークを回りそこね、上側(左側)を通過してしまう。そこを後続集団がパス。私もダンカンさんが回りなおしている間にパス。立て直してパンピングしてくるダンカンさん、私も前を行く中嶋さんに向かって猛パンプ。結局、中嶋さんには届かず、ダンカンさんにも抜かれずフィニッシュ。熱い二日間だったが、みな満足感に満ちたイイ顔をしていた。

表彰式

 伊勢湾カップの権利は、参加人数が少なかったこともあり、3人分。 グランドマスターズ3位に入賞した黒崎さんは、惜しくも次点(4人目)だった。もし、伊勢湾カップに出れば、史上最高齢とのこと。
 やはりウインドはいくつになってもできるスポーツなのだ。黒崎さんと少しお話したが、スラロームの方が好きで、ココスカップにも参加されたとのこと。(この後の実連JUNE CUPにも参加されていた)

 表彰式も終わり、三々五々帰路につく。ダンカンさんとは次回、JUNE CUP でまた戦う。山中湖スクールのお弁当の件を相談し、別れる。
 私は、のんびり片付けをしていた(この後、山中湖スクールの下見に、山中湖へ寄るつもりではいるのだが)ら、秋田さんのバスが小さく見えるキャンピングカーが動き出した。さんと、参加者の車だった。(大きさはトラック並)宮城からの参加の人?更に驚くのは、このキャンピングカーをベース基地にして、ちょっとした移動には後ろのキャリアに積んだ乗用車(ゴルフだったかな)を使うとのこと。ボードはその乗用車の上。
 秋田さん、角南さんらと豪華キャンピングカーの中を見せてもらった。運転席と助手席は皮張りの回転シート。床暖房。ご自慢のシャワールーム。奥にはベッド。冷蔵庫も以前我が家で使っていたのと同じくらいの大きさのもの。とにかく、豪華なだ。これでウインドトリップしたら……。でも、日本ではなかなか大変そう。オーナーも田舎に住んでいるからこそ、このが持てるのだそうだ。置く場所に困らないということだ。
 主催の秋田さんに楽しかった二日間のお礼を言い(秋田さんはしばらくの運転席に座ってオーナーと話していた)、おみやげを買い、帰路に。

おまけ

 ウインドとは関係ないドライブのお話しなので、別のページへ移動。
 実は、私の趣味は、ウインドの他に、今はほとんどやらなくなっているが、 カメラと車がある。カメラについては、ウインドカメラのページをご覧いただけばわかるだろう。車については、ダート好きの走り屋だった。今でもボードを積んだまま……、この続きは、「おまけのページ」で。

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