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山形のまちなみ
[山形市旅篭町]
蔵王温泉からの帰途、駅近くを歩いていて見つけた建築たち。
旅篭町という地名からして旅心をそそられる。すかさず路上に座り込みファサードのスケッチを始める。やがて背後に人の気配。描き終わるのを待っていた老婦人は、そのままぼくをこれらの家々の対面に建つ自宅に招き、茶と漬物でもてなしながら、まちなみの変遷をじゅんじゅんと語ってくれた。
一つひとつの建物の歴史を知ってるという彼女の話は、やがて東京に出ていったという息子さんの話題に移っていった。ぼくは「つばさ」の時刻を気にしながらも、人びとと共に生きているまちなみに、静かに思いを重ねていった。
[第10回近代建築史への旅スケッチ展 出品作]
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