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津山城の南部・旧出雲街道沿いの町並みは「城東むかし町」と名付けられ、白壁や真っ黒の焼き杉の壁、なまこ壁や出格子が残っている。江戸情緒を味わえると聞いて覗いてみたのだが、古い商家の家並みに混じって一軒の小さな洋舘が目に入った時、「おっ、これは!」と思わず立ち止まってしまった。 |
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描きすすめるうちに、この建築がとても立派に見えてくる。これだけの小ささで「ちゃち」に見えないということはすごいことだと思う。とにかくよく計算されている。均整がとれているのだ。ブル・アイと上下2段の矩形の窓の高さと位置など、この通りでなければきっとバランスが崩れるだろうとさえ感しる。さらに窓の桟を、上から3、2、1の数でガラスを分割するデザインなどは、この棟梁の卓越したセンスの良さを感じさせる。エディキュラ(窓枠)を薄いピンクに塗り終えてスケッチは終了、絵を片手にかの洋舘につながる母屋の戸を叩いた。 |
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