マダラシミ Thermobia domestica
 紙魚、衣魚、silverfish(銀色の魚)、Ofenfischchen(暖炉の魚)という名前は魚っぽい体型から来ているようだ。私としてはカゲロウの幼虫と同じスタイルだなあと見ている。 
 
 けっこう長く継代繁殖させているが、決して餌に不可欠と言うわけではない。むしろ、餌としての出番は以下の理由で稀である。
 
 理由@ 水に弱い。特に幼い時期は水滴に捉えられると初令コオロギのごとく溺れてしまう。成体での大きさ(1.5〜2cm)を餌とする仲間は概して湿潤な環境にいる。強いて言えばヒキガエルの子供やヒョウモンベビーなどの環境なら適合するようだ。 
 
 理由A 大きさの分別が面倒であること。もちろんコオロギと同じく、卵を別のケースに入れてサイズ別にすることは可能だが、主食でないため手間をかけられないでいる。
 
 理由B 生長が遅い。成熟まで5ヶ月を要する。
 
 プラスチック面など滑らかな壁が上れないが、動きは素早い。銀色に輝く国産シミとは異なり、繁殖には30度以上の高温を要する。脱脂綿を入れておくとその中に可愛い卵(写真上右)をポロポロと生んでくれ、放置しておけば2〜3週間ほどで孵化する(写真右下)。
 
 我が家では卵ケースや紙ポットを重ねて住居とし、産卵用脱脂綿と湿度調整の水入れを置いている。最初に脱脂綿の中に卵を見つけたときは何ともうれしかった。
 
 ただ、なんとも地味な存在で、世話を怠って餌を切らしても、床敷きの紙などを食べて生き延びていてくれている。申し訳ないと思うことしばしばだ。心を落ち着けじっとみれば、1〜2mmほどの生まれたてから成虫までごちゃまぜでセカセカと動く様子はなんとも面白く、個人的には好きなヤツラだ。柔らかくておいしそうなのも良い。
 
ご飯のご飯 : 乾燥飼料一般。
 
ペットとしての価値 : 臭くも喧しくもなく、たまに乾燥飼料を与えればよいだけなので手間もいらない。 高温なのでダニも涌かず、逃げ出しても実害はない。大小さまざまな虫たちが入り混じるシミワールドが出来上がる楽しみは手軽に味わえる。
2003 9/13   公開
2004 10/23  変更
2004 11/6 写真追加
2005 11/18 写真追加
高級あられの入っていたケースが住まい
卵 
孵化
新聞紙の上の子供(よく見えない?)