News updates 最新情報 (連載第463回)

 この連載で何度か言及したツイッター(Twitter)が自分にとって効率的なニュース収集手段になって久しい。読みたい通信社やテレビ局などのニュース配信アカウントをツイッターのリストに入れておけば、情報が刻々と更新(update)されて最新ニュースの見出し(headline)やリード文(lead)を片っ端から閲覧できる。ツイッターで読む限りは全て無料だ。新聞や雑誌の中にはそこから自社のホームページに誘導して有料記事の購読(subscribe)を勧めてくるところもあるが、記事の概要だけ分かればいいのならその必要は無い。

 家人との食事中はテレビニュースも見るが、どの放送局も同じような内容のニュースやら、とてもニュースとは言い難い話題や宣伝(propaganda)やら、専門家でもないコメンテーターのどうでもいい見解やらをだらだら放送するので見るに堪えない。食事が済んだらさっさと自室に引き上げてパソコンでツイッターを眺める。

 マスコミにはツイッターを含む総称としてのSNS(social networking service, ソーシャルネットワーキングサービス)に「会員制交流サイト」という訳を充てる傾向があるが、この名は必ずしも体を表していない。私自身はツイッターの「会員」だという意識も、見知らぬ誰かとの「交流」もほとんど無いし、それを求めてもいない。

 ツイッターを使えば、マスコミではほとんど入手できない情報にいち早く接することができる。例えば自分が行ったことのあるちょっとは知られた店がこのコロナ禍で閉店してもマスコミ報道では知り得ない。報道されるのは「これまで数百社が倒産」という全体の数字か、ごく一部のケースだけだ。地方ならローカル局の報道で地元の動静を知ることもあろうが、全国向け番組の取材・編集を主務とする首都圏のキー局には期待できない。

 ツイッターの発信者の中には、デマまがいの情報や偏向した政治勢力の主張、はたまた荒唐無稽な陰謀論を流布する怪しげな者もいて、まさに玉石混交だ。この情報の山から自分の興味や関心に沿って本当に知る価値があるニュースを拾い集めるには、情報発信者の素性や情報源の信頼性を見極めると共に、検索語(search word)やリツイート(retweet, 転載)数の多さなどの検索条件を入れて絞り込むなどのコツが要る。とは言えコンピューターにとんと疎い私でも覚えれば簡単だ。使いこなせばこれほど有用な情報収集・発信ツールは無い。

(『財界』2020年10月21日号掲載)

【注】本稿で取り上げた英語表現については筆者ブログに解説記事を載せてあるのでクリックしてご参照ください。→ subscribe 【[定期]購読する/定額制サービスを利用する】


※掲載日:2020年10月22日
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