「情報の洪水」に溺れかかってはいませんか? そんな方にこの1冊!

〜 訳者によるPRおよび雑感追録など 〜

by  翻訳小僧


=== 本書絶版のお知らせ ===

 たいへん残念ながら、このたび出版元に問い合わせましたところ、本書『情報センスを磨く時』は絶版となり、在庫もほとんどないことがわかりました。書店の店頭在庫がなくなり次第、本書は入手できなくなります。

 ますます膨大な情報の氾濫に悩まされる今日の社会状況にあって、本書は非常に示唆に富んだ警世の書として意義のあるものと自負していただけに、突然絶版になりましたことは、訳者として残念でなりません。

 本書をどうしてもお読みになりたい方は、書店で入手できない場合は、まことに恐れ入りますが、図書館からお借りいただくか、または古書店等でお探し求めくださいますようにお願い申し上げます。(2001.11.24)


*** 目 次 ***
  1. 本のタイトルなど
  2. 訳者による解説(「訳者後書き」より抜粋)
  3. 「訳者後書き」の後書き(雑感追録)
  4. 参考文献一覧
  5. 訳者からの謝辞

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1.本のタイトルなど

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2.訳者による解説(「訳者後書き」より抜粋)

 大企業に勤めていた当時、ほとんど毎日のように回覧されてくる「訃報連絡書」にすっかり閉口していた記憶がある。従業員が何万人もいる会社だったから、たいていは、どこの部署の誰かも知らない人の家族が亡くなった―という内容のものだった。「社長と事業部長と部門長名で弔電を出す」などということまで事細かに書いてある。しかし、これが知人やその親族の訃報で、弔問に行こうと思っても、連絡書の日付が一週間も前で、通夜も告別式もとうに終わっている。何のために回覧しているのかさっぱりわからなかった。

 会社に入社した当時はまだ社内報などのニュースレターの類は少なかったのだが、それから数年後には、自分の仕事とは全然関係のない部署から「○○部ニュース」などという表題のついた回覧物がやたらと回ってくるようになった。その中には「先日、部で実施したレクリエーションは楽しかった」などという他愛もないことが書いてある。こちらは忙しいのに、どうしてこんなものを回してくるのだろうか―と私は非常に腹を立てたものだ。

 本書『情報センスを磨く時』の冒頭に出てくるジェイコブ・スミザーズという管理職の話を読んだ私は、自分が会社員だった当時のそのような状況を思い出してニヤリとしてしまった。これはけっして誇張された話ではない。来る日も来る日も様々な部署から送りつけられてくる回覧物やニュースレターの類で、私の机の上の「未読」書類の山はいつも三〇センチの高さには積み上がっていた。同じような状況に煩わされている人はけっして少なくないだろう。

 筆者のモーリーン・マランチュクは、オフィスワーカーの作業能率や生産性を著しく損ねている情報の洪水を重大な問題として取り上げ、どのようにしてその状況に対処すればよいかを具体的に教えている。まず自分がどれほど情報の洪水の被害を受けているかを客観的に分析した上で、「情報の受け手」として情報の選び方や読み方に工夫を加える。そして次に、「情報の送り手」としての自分が、読み手の立場をよく考えた上で、目的にかなった必要最低限の情報だけを送るべきだ、と筆者は諭している。職場全体がこのような意識さえ持てば、生産性は大いに向上し、余計な残業もしなくて済む。本書の最後には、この方法を実践したジェイコブ・スミザーズが、能率よく情報をさばきながらリラックスした生活を送る様子が描かれている。

 インターネットやイントラネットを中心とした革新的な情報技術の普及は、今日の職場環境を大きく変えつつある。しかし、いくら技術そのものが利用できるようになっても、ムダな情報を発信、または受信する人間の悪慣行を改めない限り、その人が情報の洪水に溺れ続ける状況に変わりはない。筆者は、電話、ファックスなど従来の情報伝達手段に加えて、電子メール、ボイスメール、インターネット、テレビ会議など最新の電子媒体の長短を具体的に説明しながら、それぞれを利用する際の注意を喚起している。

 パソコン普及率で米国に遅れを取っていたわが国でも、昨年(1996年)あたりからインターネットが急速に普及し始めた。誰でも簡単に世界中に向けて情報を発信できる便利な時代になったが、その一方で、巷にはどうでもいいような雑多な情報が氾濫している。インターネットのホームページは雨後のタケノコのごとく無数に出現しているし、どこかの企業の「顧客カード」にうっかりして自分の名前や住所を書いたりすると、すぐに山のようなダイレクトメールの攻撃にさらされる。

 このような状況下では、情報を本当に発信したい人が、それを本当に必要としている相手だけに対して効果的に伝える技術を開発し、それを利用していく必要がある。現在、「こういう面白い通信技術ができた」と書いたノウハウ本の類や雑誌は次々と出版されているが、本書のように「新しい通信技術を何のために、どう活用するのが最も生産的だろうか」という点に焦点を当てて行動指針を与えてくれる本はあまり多くないように思う。職場で情報の洪水に苛まれ、コミュニケーション技術の問題に一通りぶつかった人にとっては、本書の指南はまさに干天の慈雨のように感じられることだろう。読者諸氏が情報社会を生き残っていくために本書が一助となれば、訳者として幸いこの上ない。

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3.「訳者後書き」の後書き(雑感追録)

 この『情報センスを磨く時』は、訳者としての私にも、とても楽しく読めて、また共感できる部分が多い1冊でした。訳者の使命は、あくまで「原文の趣旨を損なわず、日本人の読者にわかりやすい文章で表現する」ことにあることはわかっていながら、このWebサイトではあえて、「訳者後書き」に書き切れなかったことや訳者としての私の思い入れなどを、思いつくままに追記していくことにします。

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4.参考文献一覧

 『情報センスを磨く時』の本書には入れませんでしたが、この翻訳作業にあたって役に立った辞書や参考文献、その他訳者がお勧めする情報/ビジネス関連のノウハウ本をここにご紹介します。何かのご参考になれば幸いです。

<原題を調べるのに>

<ことわざ・格言の本>

<主な引用箇所の出典>

<人名・書名を調べるのに(電子ブック)>

<情報/ビジネス関連のノウハウ本など>

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5.訳者からの謝辞

 『情報センスを磨く時』の「訳者後書き」では紙面の都合などもあって書き切れなかったのですが、この本の翻訳にあたって多くの方々のお世話になりました。この場を借りて、改めて御礼を申し上げます。

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※掲載日:1997年9月18日/最新更新日:2001年11月24日
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