鉄塔全景 東海道新幹線でE席(山側)に座ることが多いです。新横浜駅まで、いわゆる(下り)始発ゾーンを過ぎ車内検札が終わりワゴン販売でコーヒーをいただく頃小田原駅を通過します。

 小田原駅からトンネル区間が多くなり、トンネルとトンネルの間でちらちらと沿線風景が飛び込んできます。この付近だとA席(海側)の方が相模湾が見える区間が多いのですが、山側で時々見える明かり区間(トンネルとトンネルの間)で左図の様なものが目についてしまいます。

 左図の鉄塔は東海道線湯河原駅山側を通過する堀越TNと泉越TNの間、約500mの明かり区間のほぼ真ん中で見える銀色モノトーンの鉄塔です。東海道新幹線に乗車する度目に付いてしまい気になって仕方なかったのでちょっと行って見ました(隣の県ですし…)。

プレート 建物に貼り付けてあったプレートです。同じ東海道(静岡、ですが)の同規模の蒲原や由比の建物は「交換所」となってましたが、ここは「交換センタ」でした。そう言えば市原(姉崎)のも「交換センタ」でしたので、地域により呼び方があるのでしょうか?それとも収容設備の違い?


塔頂拡大 気になった一つの理由が、塔頂に1基だけ開口(カセグレン)アンテナがあったことです。例によってこれだけ拡大して見ました。他の局で見たカセグレンアンテナと同じ様子。遮蔽板の3時と9時の位置にギザギザ模様がありました。この局では黒いシールは貼付していなかった様です(これも地域性?)。

県道から この局付近に県道75号、国道135号から分岐し東海道線湯河原駅前を通過していわゆる湯河原温泉街を通って箱根に至ります。この局は湯河原駅から0.5キロほど温泉街方に進んだ場所にあります。

歩道橋から 歩道橋上から相模湾方を見た風景です。比較的近い位置で新幹線が通過しています。このまま振り返ると上図の鉄塔が見えます。新幹線電車が通過し終わると真鶴岬(画面左方)が見えます。

開口方 で、開口アンテナですのでその開口先も気になります。この電話局は湯河原駅付近の市街地と湯河原温泉街のほぼ中間地点にあり、比較的山の方に設置してあります。開口方を見ても山頂にマイクロ中継局らしきのは見当たりませんでした。

 湯河原は神奈川県ですが目と鼻の先は静岡県になります(県道75号の少し南側を流れる千歳川が県境になっている様です by MAPPLE都市地図)。湯河原の電話局(0465)であればマイクロ回線は神奈川県内に向かっていると思われますので…

反射板…かな? よく見てみると左図の様なものがありました。塔頂にある開口面がこれに対向しているのであればこの板が無給電中継をしているのでしょうか?山あり谷ありの地形でマイクロ回線を設定するのは一筋縄ではいかない様です…

撮影:2010.05.03 11時前
初稿:2010.05.05

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