空中線全景 静岡市内のNHK静岡、静岡放送の(中波)送信所をわき目に国道150号を西進すると新日本坂トンネルに入り次いで焼津市に入ります。そのまま市街地を通過すると進行方向向かって左手方に鉄塔2本が見えてきます。無指向性無線標識焼津局の送信アンテナだそうですが、無指向性なのになんか8の字指向性のありそうな水平ダイポールアンテナに見えてしまいます。

 水平部分は5本の線が平行に張られ、中央部分から直下の局舎に真っ直ぐ線が下りています。これは線状アンテナのT形に分類され、水平部分は垂直部分(真っ直ぐ線が下りている部分)に対する容量として動作しているそうです。ここなどでは鉄塔+容量冠の構成でしたが、この局では鉄塔間に張った5本の線状が容量冠の役割を果たしており、動作的には真っ直ぐ線が下りている部分を垂直エレメントとしその頂部に負荷のある無指向性アンテナと考えられます。

頂部 水平部分のほぼ中央に接続されている垂直部分です。


末端部 水平部分の末端部は碍子で絶縁され、水平部分を支える鉄塔に結ばれていました。


給電部 垂直に下ろされた線は碍子で支えられ、局舎(整合部分のある小屋?)に引き込まれています。この小屋の中に送信機があるのか、あるいは整合回路だけなのかはわかりません。


撮影:2005.03.19 13時半頃

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