鉄塔全景 東京外環道和光インターにほど近い、理化学研究所の隣に設置してあるAFN(American Forces Network;米軍放送網)中波ラジオ送信所です。以前はFEN(Far East Network)と呼ばれていました(BCLをやってた頃はこう呼ばれてました…)。

 国内電波法が適用されませんが、国際電気通信連合の無線通信規則第5条に規定される国際分配に従い、第三地域(日本が含まれる東〜南アジア、オーストラリア等)での中波放送チャンネルプランに従い810kHz(9の倍数)で送信しています(出力は控えめに50kWだそう)。


鉄塔基部 鉄塔基部を観察してみました。基部絶縁型ですが、他の中波送信所で見てきた様な白い碍子でなく、鉄塔と同じ程度の太さの黒い棒状の物体で絶縁されている様です(陶器ではないのかなぁ…?)。右方には(鉄塔の航空障害灯給電用と思われる)オースチントランス(知恵の輪状のもの)が見えてます。


鉄塔全景_別アングル 同じ敷地内しかも至近距離に同じ高さの鉄塔が2本設置されています。これは中波放送においてサービスエリアを限定させる(空中線に指向性を持たせる)ためです。指向性は双方の鉄塔(エレメント)を結ぶ軸について対称になり、この2本に同時に給電されている(双給電の)場合、F/B比が14〜20dB得られるとのことです(ダウンリード方式ではF/B比が6〜8dB程度です)。


撮影 2012.06.10 12時頃
初稿 2012.12.06

ひとつもどります