局舎 見た目は単一の送信アンテナですが、資料によると第1・第2放送の共用送信アンテナらしいです。場所は浦河町にある日高支庁庁舎の裏手にあります。送信所局舎前を経由しているあぜ道があるので、庁舎に車を停めてここから徒歩10分もしないで行けます。局舎には「NHK」とあるだけで送信周波数がいくつだの、聴取可能世帯が幾つだのという標記はおろか室蘭です、という主張もありませんでした。

 鉄塔基台は局舎上にあり、碍子とトランスを下から見上げる格好になります。また局舎上にはSTL用と思われるレドームつきのパラボラが山の方(室蘭と反対側)を向いてました。フェンスの脇にさりげなく設置されているVHFとUHFのアンテナも同じ方を向いているのでテレビ送信所から中継回線が分岐してきてるものと考えられます。

局全景 支線式アンテナに頂部負荷(わっか)を持っている、良く見る形式です(円管柱・支線式自立柱形式)。頂部負荷をつけて機械的な高さを節約してるみたいです。また支線は鉄ワイヤなのでこれがアンテナの動作に影響を与えない様にところどころに碍子が入っているのが観測されます。ものの本によれば0.1波長程度毎に入れているそうです(だいたい20mくらいになると思いますが、写真からはもっと詰めて入ってるみたいですね)。

 浦河に送信所といえばここだけだと思いますので、第1放送:1,341kHz(100W)と第2放送1,602kHz(100W)の2波共用かと考えられます。鉄塔だけ見るとトラップもなんも無い様ですが、給電部で何らかの細工をしてるのでしょうか?

給電部 給電部を見てみました。この局の場合局舎屋上に鉄塔が載ってるので下から見上げる格好です。鉄塔の基台部分には絶縁のための碍子(基部絶縁碍子)があります。これで大地と電気的に切り離しています。その右側には放電ギャップ(銀玉)がありました。


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