本稿は2001.02上旬頃に一度掲載したものです。その後の整理の際に更新する機会も無いであろうと思い一旦削除しましたが、この前(2004.01.31)再訪の機会があり、ちらりと見たら雰囲気的にあんまし変わってなかったので一部写真の差し替えと文章の変更を加え再び登場させました。


苫小牧市新開 国道36号線沿いにえらく存在感のある中継局があります。付近は工業団地の様ですが高層建物がないのと近隣が空き地のためとても目立ちます。苫小牧中心部(苫小牧駅)近くに鉄塔のある電話局があるのですが、この電話局にはパラボラなどが設置されていなく、自動車電話用の垂直アンテナが設置されているだけです。中継回線はこっち、新開町の方に移ってきたのでしょうか?

 位置的には苫小牧市街地の東端であり、ここから徐々に人家が少なくなります。ただ、この局付近は中央分離帯のある2車線道路で交通量は多いです。マクドナルド(ドライブスルー)がこの局の隣に、また道を挟んで(道内で比較的有名な)ラーメン屋さん、少し市街地よりにイエローハット等のお店が並んでいます。また局舎の屋上にPHS基地局が設置されていますのでマック(マクド)ででもデータ通信ができるものかと思います。

 画面左手側が苫小牧市街地(樽前)方、右手側が早来・沼ノ端方、画面奥が千歳市方(さらに越えて北広島の竹山局方)です。この付近はきちんと除雪されてましてアスファルトの路面が見えてました。

 この鉄塔は千歳に越して来て初めて見たときにデカイ、と感動したものです。もう6年近く前になりますが転勤で千歳に移った際に車も陸送してもらいました。車は勤務先に直送されたのでそれを受け取る帰りがけ、道央道千歳インターから苫小牧西インターまで走ってみて、その後国道36号を北上して帰る途中でした。苫小牧西インターから国道36号を苫小牧市街地を抜け、標識の指示どおりに2〜3車線の道路を走ってました。

 苫小牧駅前あたりは建物が多かったのですが、左の局がある付近はだいぶ建物が少なくなってきています。そんな中に異様に目立つ紅白の鉄塔が目に飛び込んできました。今、いろんな局と比べると立川や都心部でこれに匹敵する鉄塔はいくらでも見かけますが、周囲に何もない所だとえらく目立ちます。その後近くの空き地から鉄塔になってるアンテナを見る機会があり、結果としてこんなページを作るきっかけになったのですが… f(^^;


オフセット ステージは5段あります。左の写真は下から1・2段目にあるアンテナを撮ったものです。レドームにふくらみのあるオフセットがほぼ90°の位置関係で設置されています。向かって右側が竹山方、左側が早来方と思います。 形式は不明ですがこれがIU-67形オフセットアンテナとすれば開口径約3.6m、重量約1.8t、利得40〜45dB、VSWR1.03以下といったものですね。

 その下にちょっと向きがずれた太鼓みたいなアンテナがあります。これは沼ノ端方(これ)を向いている様です(アンテナの位置関係はこの局の前を通っている国道36号を基準にして道路地図帳や国土地理院の地形図で見てます)。件の局までは直線距離でおおよそ5キロです。

地上数10mの位置にこんなでかいもの幾つも設置してるとは…しかも風当たりもすごいことでしょうに。また塔頂には航空障害灯がありますが、樽前より空路に近いのに昼間は点灯無し、夜は赤いのが点滅と鉄塔の割には地味です。

(2001.02.01 フィルムスキャン)


参考文献
テクニカルリクワイヤメント IU-67形オフセットアンテナ
北海道都市地図(昭文社:1997年5月第32版)

2004.02.29 図版差し替え(削除)、文章追記等

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