鉄塔遠景 皇居(または最高裁、または国会図書館)の近くにあるエフエム東京の本社(演奏所)です。エフエム東京をはじめ在京FM放送の送信所は東京タワーにあり、ここから80.0MHz(10kW)で送信されています。かつては土曜日の午後にコーセー歌謡ベストテンとか聞いてました。この頃はFM放送局が少ない上に音楽ジャンルを満遍なく流すので、その頃聞いていた歌謡曲(…という呼び名も時代を感じますが)のプログラムは少なく、貴重な番組でした(エアチェック…という最近聞きなれないことも当時一生懸命してました)。

 24日、国会図書館の利用者登録が切れていたのでその再登録のため図書館に出向き再登録をしてもらい、6階の食堂で国会丼(というメニュー、カレーと牛丼の混載丼)を食べた後に図書館から半蔵門駅に向かって歩いている最中に左図のものを見かけました。TFMの演奏所だけであればそのまま通り過ぎたのですが、紅白の鉄塔にスーパーターンスタイル(3段)が実装されていたので思わず見てしまいました。


 予備送信所用の空中線でしょうか、それでも紅白に塗り分けられた鉄塔にあわせ塗り分けられたバットウイングの直交したものは存在感がありました。バットウイングアンテナ自体の水平方向指向性は8文字(ダイポールアンテナ)の様になり、左図の様にもう一つのバットウイングアンテナを直交させるとほぼ無指向性になります。ただ、中心の鉄塔(アンテナ支持柱)の太さやそれぞれのアンテナの励振電流の位相差の影響で45度・135度・225度・315度の方向に(若干の)電界強度相対値の低下があるそうです。


 スーパーターンスタイルアンテナはVHF帯域のテレビ放送送信アンテナとしても使用され、比較的広帯域特性でもあるのでVHF-LowCH(90〜108MHz)の送信アンテナとFM放送(76〜90MHz)の送信アンテナを共用する送信所もありましたが、これから登場するVHF-LowCHだった帯域を使用する新システムはどの様な空中線を使用するのか楽しみでもあります。


撮影 2011.12.24 13時頃
初稿 2011.12.25

ひとつもどります