電子基準点 左図は関越道谷川岳パーキングエリア(上り線)に設置してあった電子基準点です。パッと見街路灯と見間違い、気に留めもしなかったのですが街路灯にしては綺麗な造りだな…と思い近寄ったところ、そう言った装置類でした。


塔頂部(レドーム) 天空にあるGPS衛星からの電波を受信するアンテナ…が収容されているレドームです。GPSのアンテナは携帯電話に内蔵されている小型のものから船舶に設置されている大きめのものまで幾つも種類がありますが、「基準点」と称されるだけあって立派な台に乗っかり、レドームで保護されています。

 国土地理院のホームページから基準点・測地観測データに進み電子基準点のコンテンツを参照すると全国に設置されている電子基準点やアンテナの型式の一覧を見ることができます。全国約1,200箇所に設置され、日々観測データを収集しているそうです。テレメータの仲間でしょうか?

 設置場所は小中学校が多い様です。この様な設備があると理科(ないしは社会)の授業において何かしらの効果がありそうな…気がします。装置(設備)のメンテナンスとか大変な面もあるかと思いますが、是非安定した観測を続けていっていただきたく、陰ながら応援します。


案内 装置の目の高さ位に扉があり、この中にGPS受信機と国土地理院(つくば市)への通信装置と電源装置が収納されているそうです。この扉には電子基準点のあらましが刻印文字で記されていました。最初見た時の街路灯かぁ…という感想は吹っ飛び、しげしげと見入ってしまった次第です。


付属金属票 ステンレス製のピラーと称される基準点の足元に設置してある付属票です。アンテナが映り込んでいます。この付属票の設置場所の地表面が標高がこの電子基準点の標高となるとのことです。レドームに収納されたアンテナはここから約5mほど高い位置にあります。国土地理院1/2.5万「水上」を参照すると谷川岳PAに電子基準点の記号があり、617.2mと併記してあります。


 国土地理院 → 基準点・測地観測データ ここの「電子基準点」に詳細情報があります。「VLBI」にもアンテナ関係情報があります。

 株式会社ニコン・トリンブル GPSアンテナの紹介があります。 → Zephyr ジオデティックアンテナ


撮影:2009.12.06 11時頃
初稿:2009.12.08


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