うしろ姿 左図は菖蒲久喜ラジオ放送所の、第二放送のプログラムを受けていると思われるマイクロ回線のアンテナです。後方からですので放射器への給電部分が見えます。給電線はフレキシブルな導波管でしょうか?パラボラ後方にエルボが見えます。

上段のパラボラ パラボラは2段になっています。左図は上段の方のものですが、給電部分に鳥が営巣している様です。反射鏡の後方、給電線は導波管ということからマイクロ波を強力に浴びる様なことはないかと思いますが…なんか牧歌的ですね。パラボラを支えている鉄骨が止り木風なのでしょうか?

2つまとめて 塗装は白一色になっています。レドームの下に局ロゴでもあれば…とも思います(隣の敷地にある対衛星のアンテナにはでかでかとペイントしてありましたが…)。

撮影:2007.04.30 11時〜12時頃
初稿:2007.05.09


全景 左図は菖蒲久喜ラジオ放送所敷地内にある、対衛星マイクロ回線のアンテナです。複反射鏡アンテナに分類されカセグレンアンテナ(Cassegrain antenna)で、中央のホーン(放射器)から放射された電波がハイパラボラと称される小さな反射板で反射され、局ロゴがペイントしてあるパラボラと称される大きな反射板(主反射鏡)で再度反射され放送衛星に対して放射されます。

 カセグレンアンテナは同じ直径のパラボラアンテナと比して実効的な焦点距離と直径の比が大きな値(反射させている分焦点距離が長くなる)となり、交さ偏波特性が良好になります。また主反射鏡後方より給電できることから導波管を短くすることができる点と併せ、衛星通信用地球局アンテナとして広く用いられています。

 図右下の方には衛星放送受信用として良く見かけるオフセット型のパラボラアンテナが設置してあります。また図左方にはこれまた良く見かける八木宇田アンテナがあります。これはVHF帯のローバンド・ハイバンドそれぞれの素子を有する複合型です。テレビ受信用とすればあと4年ほどで見かけなくなるタイプ…でしょうか。

*** 初稿時は4年でしたが、2011年7月のその日までもうじきです。


放射器拡大 上の図の、放射器(1次放射器)とハイパラボラの部分を拡大してみました。

2つまとめて 隣にはもう一つの局のアンテナも設置してありました。

撮影:2007.04.30 11時〜12時頃
初稿:2007.05.21


編集:2010.03.07

 このページはNHK菖蒲久喜ラジオ放送所のマイクロ【1】NHK菖蒲久喜ラジオ放送所のマイクロ【2】を一つにまとめたものです。

 ここのものを含め、前回訪問時から3年ほど経過しました。この時は近隣の国道122号は何の変哲もない国道でしたが、放送所付近はバイパス(片側2車線)になっており、また大型商業施設もできていました。2010(平成22)年3月23日この施設のある南埼玉郡菖蒲町は(鷲宮町・栗橋町を含めて)久喜市に合併され、敷地すべてが久喜市になります。

 合併に際して地名は(久喜市HPなどから)菖蒲町大字三箇が久喜市菖蒲町三箇と「大字」が取れるだけの様で、住所は大きく変わらない様ですが、放送所の名称はどうなるのでしょうか…?これまでは自治体が異なっていましたので専有面積の比から菖蒲久喜となったかも知れませんが、合併以降も継続して今の呼び名でしょうか?それとも久喜のみ?久喜菖蒲になる?興味津々…

NHK菖蒲久喜ラジオ放送所


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