裏の沢 2005年の最初の連休に北海道へ行ってきました。北広島から江別方面に移動する際に千歳川を渡ります。北広島市と南幌町の境界になっている橋の近くに垂直設置の八木宇田アンテナが見えましたのでちょっと寄り道してみました。千歳川の水位を観測するテレメータでした。当日は快晴(後に吹雪に遭遇します…)でしたが、アンテナ素子には粉雪が付着していました。


観測所 ちょっと凝った造り(と思う)局舎でした。右側の車はレンタカーで、この時の移動の足でした(千歳から運転してきてこの辺りでやっと感覚を取り戻しました)。

 周囲は何もなく広々としていましたが、この様な場所で川の水位とかをテレメトリングして、そのデータを小屋の中の装置で変調して黙々と送信していることでしょう…


本題 良く見かける垂直設置の八木宇田アンテナ、放射器は折り返し型となってました。雪質はここよかサラサラしてたので折り返し部分に雪が詰まることはないのでしょうか…でも川沿いの吹きっ曝しな環境ですので今の時期どうなっているでしょうか?アンテナもハードな環境にありますが、テレメータ本体もかなり厳しい環境にあると思います。

撮影 2005.01.09 10時頃

船山橋 季節が一巡して、別の場所でですがまた同じものを見かけました。富士川水系の釜無川の水位を観測するテレメータです。船山橋を韮崎市街方から進んで渡りきった所に設置してありました。当日は快晴でしたので、青空に素子が映えて見えてました。

(左図の一番下の行、TELの一部を削除していますが現地ではキチンと表示されています)


本当の本題 最初に見た時は良く見かける垂直設置の八木宇田アンテナ、放射器は折り返し型…と思って見過ごしていたのですが、放射器の部分を良く見ると折り返し部分は上半分のみ、下半分は筒状となってました。また折り返している部分が上図にある良く見るものと90度違ってました。傍目に見ると同軸形アンテナの上半分を折り返しとしたものに後方・前方それぞれに反射・導波素子を設けたもの…というか、八木宇田アンテナの放射器が同軸フォールデット形になってる…というか、なんか混乱してきそうな感じがしました。

 (放射部分に対して)後方の素子が若干長く、手前の素子が若干短いので指向は手前(釜無川に沿って甲府方面)を向いてそうです。けど、このアンテナは垂直アンテナに前後の素子を付加した形式なのでしょうか、それとも八木宇田として良いのでしょうか…謎です。

撮影 2006.01.08 11時半頃


初稿:2006.01.11


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