銀色の鉄塔 国道16号線白井交差点で白井駅方に折れ0.8キロほど進むと左図の建造物があります。建物の上に銀色の鉄塔、その上(ステージ)にカセグレンアンテナが設置された、以前は良く見ることのできたいかにも電話局という造りになっています。

 ステージには2方向に開口したカセグレンアンテナ、開口面の周りにある遮蔽板内側には(この位置から見て)3時の位置に黒いシールが貼付されているのが見えます。副反射鏡等による乱反射の影響を避けるための電波吸収体でしょうか…?

 ステージには大きなカセグレンと小さなオフセットが設置してるのが観察されます。カセグレンは(昔風に言うと)市外回線で隣の区域を管轄する別の電話局へ/からの回線、小さなオフセットは近隣にある携帯電話基地局のエントランス回線でしょうか。ステージの下にはレドームに収納された、携帯電話基地局のアンテナが鉄塔に支柱に沿って設置されています。

 塔頂のアンテナや移相器(携帯電話基地局用)から鉄塔の中央部分を一直線に走る給電線があり、鉄塔基部まで引き下ろされています。ここで直角に曲がり建物と平行に走り建物右の方で建物内のマイクロ端局装置基地局無線装置に向かって引き込まれている様子も観察されます。この鉄塔の上部に移動するための通路はやや斜めの手摺のある梯子で、鉄塔の横柱毎に踊り場が設置され昇降の際に多少の安心感が得られる…と思います。



 撮影場所はこの電話局から更に北総鉄道白井駅方に進んだ所にある、ホーマックスーパーデポ白井店(いわゆるホームセンター)の屋上駐車場です。このホーマックから北方向に電話交換センタがあります。そのまま東方に視線を移すと紅白の鉄塔を擁する新京葉変電所を見ることができます。ちなみにホーマックは千歳に居た時分、良く利用したホムセンです。こういったホムセンは工具類はもとより素材(木材や金属など)そして電材が置いてあることから見て回るだけでも楽しめます。



撮影:2013.05.04 13時前
初稿:2013.05.15


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