鉄塔全景 千葉県の北東部、利根川沿いにある香取市にある新佐原変電所です。変電所が設置された時は佐原市と香取郡大栄町にまたがっていましたが、2006年の合併で一つの自治体(香取市)に収まっています。国道51号(佐原街道)から西方に折れて変電所に向かって行く道がありますが、合併前の地図を見るとこの道自体が佐原市と大栄町の境の上を走っていた様です。

 この道を道なりに進んで行くと高背鉄塔が視界に入ってきます。送電線を懸架したもの・開口アンテナを実装したもの、何れも紅白の鉄塔でその足元は豪快な設備となっています。左図は変電所敷地に沿って進んだちょうど反対側から変電所を見たものです。マイクロ鉄塔を挟んで左右に豪快な設備(送電線が展張されている鉄構)があり、左手側が香取線(鹿島火力から)、右手側が印旛線(新京葉変電所へ)・新佐原線(新筑波変電所へ)、そしてマイクロ鉄塔の後方に見える鉄塔が新袖ヶ浦線(袖ヶ浦火力から)と500kV送電線が複数収容されています。

マイクロ マイクロ鉄塔は新京葉や新野田同様の3段リング型式のものでした。上段のリングに3基、中段・下段の各リングに1基づつ、鉄塔中間部付近にレドームに収容された自動車電話基地局の空中線が設置されていました。

 ここの鉄塔は塔頂のパラボラから、及び携帯基地局からの給電線は塔中央部を垂直に走るケーブルラックに集約され、基部の無線室方に向かってます。気になる梯子は…リングの間に斜めに掛けられてますので、ここはゴンドラでなく足で上下、でしょうか。携帯基地局の空中線が設置されているあたりまでは斜め・斜め、ここから地上まではほぼ垂直梯子の様なもでした。


上中段リング 左図は上段及び中段のリングを観察したものです。上段に設置されているパラボラはほぼ90度の間隔で3方向に向かって開口しています。上段の右手側と中段のものの開口方向は同じ様なので長区間のためのダイバーシチでしょうか?


下段リング 下段に設置されている開口アンテナは上中段のものと異なり少し小振りです。またレドームの色も上中段のグレーでなくホワイト、青空であればそれとのコントラストがきれいではないかと思います。このアンテナは短区間のものなのでしょうか?



正門からマイクロ鉄塔 ページ冒頭に打ち消し線「これ」が入ってしまいました。申し訳ございません。佐原市→香取市、大栄町もそうかと思ってましたので「一つの自治体に収まってます」と記載してしまいましたが、この時の合併で大栄町→成田市で、今も2つの自治体にまたがっています。

 境界線の入っている地図(国土地理院1/2.5万など)を参照すると左図撮影点が成田市、マイクロ鉄塔あたりが香取市、左側の豪快な設備あたりが成田市、右側の新袖ヶ浦線鉄塔が香取市…となっている様です。


新袖ヶ浦線引き込み 上図、もう少し成田市方に移動して少し引いてみました。右側の鉄塔が東京湾岸にある袖ヶ浦火力発電所からやってくる新袖ヶ浦線の基番号1のものです(発電所に向かって基番号が増えて行く様です)。



撮影:2013.05.26 8時頃
初稿:2013.08.22
訂正:2013.09.19 大栄町→成田市に合併、現在も2つの自治体(香取市と成田市)にまたがってます。
追記:2013.09.19 成田市から見た、香取市にあるマイクロ鉄塔など



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