古河…という(固有)名詞は電気関係に興味があると「こが」と読んだり「ふるかわ」と読んだりすることがあります。前者の場合は短波送信所のある東山田(八俣)や尾崎(名崎)のある古河市、後者の場合は電線メーカー(古河電工)あるいは電池メーカー(古河電池)となります。
さて、左図。古河市にある八俣送信所から南に約5キロ、隣の猿島郡境町にある新古河変電所に入線する超高圧送電線(真上を通過しているのは福島幹線…と鉄塔にプレート)で、背後に新古河変電所があります。田植えが終わったばかりの水田に青空が映えてました。
新古河変電所は超超高圧(500kV)変電所の一つで、首都圏電力供給の拠点となっています。このため電力保安通信設備の一つとしてマイクロ回線の空中線を搭載した鉄塔が設置してあります。
ここの鉄塔は紅白に塗り分けられていたため、これもまた快晴の空に映えていました。ただ、周囲の超高圧送電線に囲まれてしまっている様で若干窮屈そうにも見えてしまいます…。もちろん鉄塔上部方にあるリングに設置されているカセグレンアンテナと対向局との電波伝播路はクリアになっていると思われます。
位置を変えて上図と同じ様な構図で見て見ました。ここからだと変電所の設備も併せて見ることができます。鉄塔の下部に開閉器などがある様で豪快な設備となっています。
撮影 2010.05.15 14時半頃
近所に行く機会がありましたので、マイクロの鉄塔を中心に観察してみました。遠くから見ると豪快な設備に囲まれている様に見えましたが、やっぱり立派な電波塔でした。3段のリングから地上の無線設備に向かって(たぶんフレキシブルな)導波管が走っている様は壮観です。
上図とちょっと位置を変えて搭上部のリングを観察してみました。各リングに設置してあるカセグレンアンテナはそれぞれ別方向に向かって開口していますが左側(背中を向けてる方)の上・中段リングに設置してあるカセグレンアンテナは同一方向を向いている様に見えます。
変電所から少し南下し離れて見て見ました。この位置からいわゆる豪快な設備は森に隠れて見えず、マイクロと送電線の鉄塔のみ見える感じです。