都庁第一本庁舎 左図は新宿駅西口方から見た東京都庁第一本庁舎です。高さ約243m(48階)の建物で、その上層部には都内各自治体(区役所、市役所など)向け及び中継局向けのマイクロ多重回線の空中線が設置されています。


アンテナの生り具合 開口径が1フロア分に相当する大きさのものも壁面に設置されていて、地上高200mを超える位置から都内や隣接県各所にある対向局(中継局)と無線回線で接続されています。

 壁面にアングルをもって設置され、殆どのパラボラは水平方向に向かって開口していますが画面下側にあるやや小振りのパラボラ(他のレドームに比べやや丸みを帯びています)は天空の方向に開口しています。おそらく静止軌道衛星(スーパーバードB2;地域衛星通信ネットワークかN-STAR;NTT専用回線)向けと思われます。

展望室から1 第一本庁舎の北側・南側の45階に展望室があります。眼下に広がる風景が楽しめますし、ガラス越しではありますがパラボラアンテナを見ることもできます。ここから見ても作業台のない位置にレドームつきパラボラが何気なく設置されています。

 開口径が異なるレドーム付きパラボラですが、上段真ん中にあるパラボラは目立つくらい遮蔽板を有しています。ここから見える他の5基のパラボラには遮蔽板が設けられていない様ですので、この回線に用いられている周波数帯は隣接周波数帯域に影響(スピルオーバー)を与えない様にしているか、ないしは影響を受けない様に対策する必要があるのでしょうか…


展望室から2 この面には天空の方向に開口したものが2基設置されていました。上図にあったものと比べレドームが(水平方向に開口しているそれと同様に)やや尖ったものでした。



撮影 2009.08.14 17時頃(上2つ) ・ 2008.03.08 16時頃(下2つ)
初稿 2009.08.16


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