鉄塔全景 古河市、もう隣の八千代町境界にほど近い位置…名崎送信所跡地、古河名崎工業団地(予定地)の外れに設置してあった、マイクロ回線の中継局です。周囲に何もないため局舎の上に設置された鉄塔が目立ちます。

 鉄塔自体も3段のステージを有し、局間中継用と思われる大きな開口径のカセグレン2基とオフセット1基がその存在感を示し、各段には近隣の携帯電話基地局へのエントランス回線用のちんまいオフセットが方々に向かって開口していました。

塔頂部拡大 3段ステージの部分の様子です。左側2基のカセグレン、せっかく開口面が見えている(レドームが実装されていない)状態でしたが、午後の時間は逆光になってしまいます。見た限り、遮蔽板に黒いシールはなかった様です。

 携帯電話の基地局としても機能している様で、ステージの間にポールが渡されており、これにレドームに収納されたアンテナが方々に向いて設置されています。

局舎遠景 この付近は畑となっており、所々に農道(の様な轍のある道)があったものの、工業団地向けに整地されていた箇所もありました。かつてここに数多の短波用空中線(と、これを支える鉄塔)があったとはとても思えない様です。


局舎周辺_2010年10月 2010年の秋、上図とほぼ同じ位置から見たものです。この時は整地作業中でした。新名崎無中が見える辺りに重機が見えていますが、この付近に(短波の)名崎無線送信所(第2送信所)の局舎がありました。手前に2基の鉄塔が写ってますが、既に鉄塔間に架かっていたワイヤーも撤去されていました。

 末広がりの鉄塔、1基ぐらいは何かしらのモニュメントとして(工業団地内に)残るかな…と思っていましたが、すべて撤去された模様です。

撮影:2010年10月23日11時前

局舎周辺_2010年5月 2010年の初夏のものです。この時点でも送信所としては閉局していましたが、ワイヤーだけは展張されていました。ただし整合函の碍子部分と展張されているワイヤーは切断されており、電気回路としては機能していなく、単にワイヤーが張られていただけの状況でした(免許が失効すると速やかに空中線の撤去を要求されるため、の処置でしょうか…?)。
撮影:2010年5月22日14時半


撮影 2011.07.17 14時〜15時頃(下2枚は個別注記)
初稿 2011.07.19

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