オフセット 支笏湖は千歳市街地から西へ約20kmほど進んだ場所にあります。湖畔は温泉が出るそうで地名も支笏湖温泉となってます。簡易郵便局もあるこじんまりとした集落です。その街の中心部にこのような鉄塔に載ったオフセットがありました。鉄塔の下にはコンテナが3基あり、電話交換局になっている様です。鉄塔にはマイクロの空中線以外にコーナレフレクタ、垂直系のアンテナが搭載されていましたので電話以外にも何らかの通信設備があるものと考えられます。


相手局 このオフセットは多少仰角が設けてあり、たぶん湖畔の紋別岳(海抜866m)の頂上にある無線中継局との間に回線が設定されているものと考えます。頂上には目視で4局ありますが、1/5万地形図樽前山によると頂上から西側に約500mの位置に2つ、電波塔の記号があります。平成4年版なのでその後変更があったかも知れませんが。相手局とは直線距離で約2km、高度差は約600mといったものです。さて仰角は何度でしょうか?と三角関数の問題ができます…

 撮影は朝7時半頃です。快晴でしたが時折頂上部分が雪雲で覆われ局だけが見えなくなることもありました。雲が晴れると白い鉄塔が見えるのですがおそらく鉄骨に雪がびっしりこびりついて白く見えると考えられます。この山々のおかげで千歳は比較的雪が少ないとされています。その代わりこの紋別岳など、特に頂上は雪でたいへんなんでしょうが。冬場のメンテナンス、あるいは故障復旧工事などこの時期たいへんでしょうね。ちなみに鉄塔の写真(上)を撮る際にきちんと除雪された局舎(コンテナ)前に停車させていただきました。ちょうど作業車1台停めるスペース分あったもんで…

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