送信所全景  静岡放送の中波放送送信所です。静岡放送はテレビと(中波)ラジオを放送しています。テレビの送信所は見晴らし良い日本平にありましたが、中波放送の送信所は市街地に設置されていました。送信所は国道150号沿いの、住宅展示場のど真ん中にあります。住宅展示場を見学するついでに送信所(外側からですが)も見学できます。

 左図は住宅展示場から少し離れた丸子川(まりこかわ)堤防から見たものです。住宅展示場の住宅ばかりでなく、市街地らしく多くの住宅がありました。

看板1 住宅展示場の入口にさりげなく設置してありました。


看板2 もうひとつ、標準放送と記された看板もありました。標準放送、とあります。少し前までは中波放送のことを標準放送と称していた様ですが、昭和57年に公職選挙法にて標準放送を中波放送に改めると決まったことから電波法令も中波放送と書き換えられています(例えば、放送法第一条二の三 「中波放送」とは、五百二十六・五キロヘルツから千六百六・五キロヘルツまでの周波数を使用して音声その他の音響を送る放送をいう。)。

 電波法施行規則第二条二十四項でも同様の定義がありますが、こちらでは五二六・五kHzから一、六〇六・五kHzと表現してあります。標準、ということばは放送方式(中波放送の標準方式)で使われたりテレビジョン放送の種類(標準テレビジョン〜高精細度テレビジョン放送以外のもの)などで使われています。なんかややこしいです。



鉄塔基部  鉄塔基部がフェンス越に見えました。コンクリートの基礎に絶縁された鉄塔が設置されていますが、その基礎に打ち付けてあった銘板2枚です。詳しく書いてありなんか見てて嬉しくなってきます。殊、古い方を剥がさずに現在の銘板を打ち付けているところが。

 これによると平成2年晩秋に現在の鉄塔(120m→102m)になった様で、かつ指向性アンテナになったそうです。私が千葉(市原)に住んでいた時にいただいたベリカードは下側に書かれていたアンテナで送信されていたものを受信…とちょっと遠い目で見てしまいました。


避雷部品  支線式鉄塔にはステーが張られています。ステーは鉄線なので高周波的に絶縁させるために碍子が入っています。しかしながら雷雲の接近などで鉄塔に電荷が蓄積されるとこれにより碍子や鉄塔基部の台碍子の破壊されることがあります。これを防ぐため静電荷を通過させる、左図の様な高周波チョークが碍子を跨ぐように設置してありました。



撮影:2005.03.12(15時頃)



ひとつもどります