グリッド形パラボラ テレビの中継局では親局(ないしは演奏所)からマイクロ回線(や有線)で送信されてくる場合と、親局(ないしは別の中継局)からの放送波を受信し、周波数(チャンネル)をシフトして再送信するケースがあります。後者の場合、目的の放送波を受信するにあたり可能な限りゴースト等で画質を劣化させない様、鋭い指向性を有するアンテナ…八木宇田スタックやパラボラ等が採用されます。

 左図は大月市岩殿山山頂にあるテレビ山梨(UTY)中継局の(放送波)受信用アンテナ(グリッド形受信パラボラアンテナ)です。このパラボラが向いている方(都留?)からの放送波を受信してチャンネルをシフトしてグリッドの向こうに見える双ループアンテナから大月地区の受信宅へ向けて中継送信しています。どうもこのテのアンテナは形状を見ただけで使用周波数がイマイチ判らないのが難点です(←自分にとってだけですが…)。ぱっと見でSTLのマイクロかと思えちゃいますので。


ふた付き 山頂には山梨のテレビ局すべての中継局が設置されていますので、山梨放送(YBS)と日本放送協会(NHK)のものもあります。左図はその2局の(放送波)受信用アンテナで、上図と異なり良く見かけるふた付きパラボラです。レドーム(ふた)の下側にさりげなくYBS、NHKと表示されているのがポイントでしょうか…

 上図のグリッド形は反射鏡の受風面積を小さくするため、左図のレドームは流線型として反射鏡の風圧荷重を小さくするため、でしょうか?レドームには雪避けの機能もありますが、グリッド形のものも設置されているので着雪による影響は非常に少ないと見ていいのでしょうか…?岩殿山は海抜約634mです。

撮影 2006.05.04 13時半頃


初稿:2006.05.08

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