同軸アンテナ 琵琶湖湖畔にNHK大津放送局がありました。打出浜にある放送会館の屋上に鉄塔が設営してあり、その鉄塔には目立つパラボラアンテナが比叡山方、八木宇田アンテナが方々を向いて幾つか設置してありました。

 左図は鉄塔中央やや下側に設置してあった同軸アンテナ(スリーブアンテナ)です。鉄塔からのマストに設置されたアンテナ、中央部が上下に比べ太くなっています。アンテナとしての動作は太い部分とその上部の細い部分で賄われており、それぞれ使用波長の1/4、全体として半波長垂直ダイポールアンテナ相当の動作をするものです。

 給電点(太い部分と上側の細い部分の接続箇所)には不平衡(同軸)ケーブルが接続されています。太い部分がλ/4であるため太い部分と同軸ケーブルの外皮側に洩れる電流が互いに打ち消し合い、給電線(同軸ケーブル)外皮(網線)側に漏れる電流が阻止されることになり、バラン(コイル)を使用することなく直結することができます。

ワイヤ 鉄塔上部からワイヤが張られており、途中でベンドされていました。給電点は下側から見ることはできませんでしたが、整合器を経由して同軸ケーブルに接続され無線機に接続されているものと思います。受信用でしょうか。


鉄塔全景 建物下側から俯瞰した鉄塔です。パラボラ3枚は比叡山(手前の宇佐山)方を向いています。塔頂にはFPUが設置してありました。八木宇田アンテナは方々にある(テレビ)中継局をモニタしているのでしょうか?鉄塔にはNHKの文字が取り付けてありましたが、この時間帯ではちょうど逆光になりましたので上手く撮れませんでした。


撮影:2008.08.17 9時頃
初稿:2008.09.10


ひとつもどります



NHK大津放送局