青梅変電所の鉄塔 ここを作成した時とほぼ同じ位置から青梅変電所のマイクロ鉄塔を見て見ました。ここも初回訪問時から6〜7年程度経過していますが、(新坂戸変電所などと同じく)開口アンテナのなり具合に変化は無いようです。

 変わったとすれば、紅白鉄塔の足元付近に見える高架道路、これが圏央道ですが、青梅変電所初訪時はここ青梅ICまででした。今は右手方は中央道に接続され、山梨長野方がずいぶん近くなったと感じます。左手方は桶川北本ICまでで足踏みですが、NHKラジオ送信所のある久喜市菖蒲町付近では橋脚が、東北道との接続点になる久喜JCTでも橋脚・橋梁などの建造物がだいぶ姿を現しています。

 青梅変電所付近、送電線の鉄塔もだいぶ林立しています。送電線が鉄塔で交差しているものもあり、マイクロ回線が交差しているのと同じ様に送電線の密度が高くなっています。

 自動車専用道路があるためか、近隣の工業団地や住宅地のエリア対策のためかはわかりませんが、携帯電話基地局もいくつかあります。独立鉄塔(基地局専用、円柱ポールなど)も見かけます。左図の中央やや右に電柱があり、その先端に尖ったレドームを有するアンテナがあります。携帯電話基地局でよく見かける、GPS受信用のアンテナの様です。

青梅線の鉄塔 送電線には線路名が付けられており、鉄塔のそのプレートが貼り付けてあります(配電線や電話線の電柱にも線路名プレートが付いています)。青梅線No.86とある鉄塔、下から見て見ました。JR青梅線と同じ名称ですが、青梅変電所とどこかの変電所を結ぶ送電線です。双方の青梅線は通過位置に関連は無いようです…

 この鉄塔は上部に超高圧3相2回線、その下に高圧3相2回線の12本の送電線を懸架しているものですが、携帯電話の基地局鉄塔としても機能している、マルチプレーヤの様です。上側の超高圧からかなり離隔されているのと、送電線(50Hz)のノイズスペクトルがUHF帯域まで影響を与えない(携帯電話上下回線に影響を与えるレベル以下)ということから設置されているものと思われますが、強電の代表格・超高圧送電線と弱電の代表格・(携帯電話からの上り)受信系(アンテナ、フロントエンド等)の同居というのもなかなかのものです。保守の際も双方の知識が要求されるのでしょうね…

レドーム収納のアンテナ拡大 左図は上図右側に見える空中線部を拡大して見ました。こっちは圏央道(カインズホームのある)方で、トラフィックが高いためか2セクタ分設置されています。送電線鉄塔上部にある送電線に比べ、レドーム内に複数ある空中線の個数分同軸ケーブルが走っており、分配器なども設置されていることから繊細な信号線が交錯しています。

 作業用のステージがなく、また地上高もかなりあるので高所作業車のバケットも届くのか…と思ってしまいます。そうすると安全帯でのみで体を支えての作業になるのでしょうか?

撮影 2010.07.18 06時前
初稿 2010.08.10

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