東京都青梅市今井 青梅市郊外で見かけた局です。周囲は埼玉県にまたがる茶畑で、圏央道青梅ICの近くでもあります。この付近は工業団地でもあり、小作駅方面にかけては日立製作所青梅工場(電球)や東芝青梅工場などがあります。工業団地といっても外れの方はそれはそれは長閑な場所なのでした。手前は茶の葉っぱで本題のアンテナは画面中央の奥手にあります。ちょっと手前にあるものは霜よけ用の換気扇と聞きます。地名まで調べると青梅市今井となり、岩蔵街道近くになります。

 基地局はきちんと柵で囲って施錠してあります。最近できたらしく、コンテナの脇の銘板を見ると平成12年1月となっていました。また敷地内にはコンテナ増設用のコンクリが打ってありました。羽村でアンテナ基台の銘板をメモするのを失念していたのですが、ここでは昼休みという比較的時間に余裕があったので、見える範囲でメモしておきました。

CV青梅今井
IMT‐2000方式アンテナ
PDC方式アンテナ
マイクロエントランス方式アンテナ
FLEX-TD方式アンテナ

上記の様に書いてあり、取り敢えずデジタル800MHz帯とポケベルの基地局であることはわかりました。


青梅今井CV 羽村のそれ

 この2枚は空中線の部分を拡大したもので左側が青梅の方、右側が羽村の方です。白い箱が双方の鉄塔アンテナ取り付け部に観察されますが、ものの本によれば電力分配器、移相器と呼ばれるもので総称して給電箱と言われてるものだそうです。後者の位相器は電気的にアンテナのチルト角をつけているものらしいです(このあたりは私の苦手とする電磁気の領域に入ってしまうため容易に書けません…)。感覚的に高い位置に設置したアンテナで設置位置直下から近傍にも電波を照射したければ下を向ければいいかな、と思えるので(灯台もと暗し、から)ちょっと下を向けた方がいいのでしょう。でも両者を見ると地面に対して垂直に設置されてますし、ビルなどに設置されてるのも建物に対して平行(地面に対して垂直)になっているのを良く観察しますので、この様に(電気的に)指向性をもたしているのかと(本文を)眺めています。移相器を使わずに機械的に付けてしまえば?とも思えますが、電気的に指向性を持たせるとそれを容易に変更できるのであとあと便利なのでしょう…?


避雷器かな コンテナの裏に回って見るとこれだけの同軸ケーブルが引き込まれてました。それぞれのケーブルには避雷器らしきものが挿入されています(このふくらみの部分からアース線がでてることから判断しました)。


避雷設備 また、コンテナの前にはこのようなものも置いてありました。この付近、雷が多いのでより強固な避雷設備が必要なのでしょうか?耐雷保護装置と書かれた銘板が貼ってあります。


 ここの文章、写真は以前掲載したものにかなり変更を加えたものも含みます。

ものの本とあるのは下記の書籍を指します。
図解移動通信用アンテナシステム、藤本京平・山田吉英・常川光一 共著、総合電子出版社 1996年10月 第1版
(参照個所 第4章 移動通信アンテナの諸特性)

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