灯台 左図はここに程近い御前崎にある御前埼灯台です。この前は案内標識通りに進みえらい狭い道に入り込んでしまったのですが、今回はその標識をやりすごし海岸通り沿いに進むと左手に太平洋を見ながら右手方に幾つかあった駐車場のうち灯台直下の駐車場を利用できましたので参観してみました。


案内看板 海抜2.5mの駐車場から灯台の設置してあるグランドレベルである海抜30mまで急な石畳の階段を昇ると前回来たえらい狭い道に出ました。階段は急ですが昇る途中に振り返ると広大な太平洋を眺めることができます。南方向ですので晴れの日は照り返しが結構あります。で、左図は灯台の前に設置してあった案内看板です。

※電話番号はキチンと表示されていました。

登ってみました 御前埼灯台は電波標識がなく、純粋な発光灯台でした。正門から見た時は灯台より高い白い鉄塔があったので電波灯台でもあるんだ…と思いつつ上からいい位置でその鉄塔のアンテナが見れるなと期待をしつつらせん階段をてくてくと、レンズのある部屋に入る際の梯子階段を昇ってレンズを見つつ外に出ました。左図は西方向、御前崎市街地方の眺望です。

 左手に遠州灘、中央奥に見える白い煙突と建物が中部電力浜岡原子力発電所です。中央手前に緑色のメロンに似た構造物(レーダーサイト)、その右手方にグリッドパラボラアンテナ2基が見えます。レーダーサイトはそこそこ風景に溶け込んで見えはするのですが、鉄骨にガッチリ設置されているパラボラは目立ちます。左図よりさらに東方を見ると同じ設置状態のパラボラがありました。


登ってみました_東側 左手に灯台敷地内にある白い鉄塔、その向こうに紅白の鉄塔と上図と同じく鉄骨にガッチリ設置されているパラボラが並んで立っています。紅白の鉄塔の登頂にはレドーム付きパラボラが4基設置されていましたが、この(紅白の)鉄塔より低いにもかかわらず、大口径のパラボラの方に惹かれました。

 画面右側には携帯電話基地局が見えています。ポールにアンテナが設置されているシンプルな造りだと思いました。

鉄塔頂部 灯台からは上図の遠景だけでなく、至近距離にあるレーマークビーコンのアンテナが望めるハズでした。左図を見ると黒い同軸ないしはフレキシブル導波管が這っているのが確認できますが、その先端にある放射器らしきものが見当たりません。これを見た時は黒いケーブルの先端部がアンテナだな…と思っていたので、後でレーマークビーコンについて調べておこうと思い現地を後にしたのですが、御前埼灯台のこの施設は平成20年4月10日で廃止された由。犬吠埼のそれも来年で廃止され、レーマークビーコンというシステムが廃止されるそうです。

 (無線局の)廃止となると運用休止と異なり無線局免許の効力を失うことになります。無線局免許が効力を失うとその措置として1ヵ月以内に免許状を返納する必要があり、さらに遅滞なく空中線を撤去しないといけません。だから空中線がなくなっていたのか、と納得しました。ちなみに免許状の返納を怠ると過料に処されることがありますが、空中線の撤去を怠ると罰金に処されることがあると規定があります。事態の重さは免許状未返却<空中線撤去…ですか?(電波法第24条、第116条の3 /第78条、第113条の14)

灯台と鉄塔 灯台から市街地方へ歩いてみました。ねずみ塚公園から見た、崖の上の灯台です。灯台の高さは22.5m、鉄塔(レーマークビーコンのアンテナのあったもの)はそれより高いものでしたが、今は避雷針と風向風速計が設置されているだけの様でした。


撮影 2008.12.20 11時頃
初稿 2008.12.21
追記 2008.12.22

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