川 青梅線の終点、奥多摩駅の前に奥多摩町役場があります。その屋上に上向きチルトが設定されたレドーム付きパラボラが設置されていました。奥多摩町役場は字の如く多摩の奥の山の合間にあります。左図は中央が日原川(じきに多摩川に合流します)、その左岸の崖の上に建物があります。

 アンテナは南西の方を向いていましたが、こっちの方面は山ばっかですので都庁方面(ないしは二ツ塚中継所とか)との回線を構成するためには通信機器のある中継局か無給電中継(代表例が反射板)を経由していることと思います。マイクロ波帯域になると金属板で所要の方向に反射させることにより通信回線を設置できますので、谷間にある局との回線などでは時々見かけます。この局の場合はどうかわかりませんが…(電力関係では谷間の発電所や変電所との回線で多用されているそうです。)

おわん拡大 上図中央に見える橋(国道411号・氷川大橋)から見た感じです。ちょっと上を向いてます。

おわんうしろ姿 奥多摩駅のホームからは給電部がよく見えました。パラボラの焦点からパイプ状のもの(放射器)が1本だけ、その手前側には黒いケーブルがなだらかな曲線を描いて建物のほうに引き込まれていました。同軸ケーブルではなく、フレキシブル導波管でしょうか?

線状アンテナ集合 同じくホームから素子数だけでなく、放射器の形状がそれぞれ異なる八木・宇田アンテナが3本、ホイップアンテナ(…とう管 Sperrtopf のある、スリーブアンテナ?)が設置されているのを見かけました。左方向が青梅方ですが、右方向には青梅線はありません。昔の名残でしょうか…それとも現役?

もういっちょう、線状アンテナ 氷川大橋を右岸から左岸方面に渡った先に、ポールに設置されたホイップアンテナがありました。ポールの途中に整合器か何か収納された箱があり、それに銘板が貼ってはあったのですが内容まで確認できませんでした。長さからVHF帯の様ですが、詳細はわかりません。道路沿いにあるので車関係ではないかと思います(バス向けとか…?)

撮影 2007.03.04 16時頃
初稿 2007.03.04
追記(及び誤記訂正) 2007.03.05


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