鉄塔遠景 山梨方から国道20号線を下って(走行につれて徐々に高度が上がっていくのですが…)行き、国境橋を渡って30キロ程で諏訪湖岸に着きます。そのまま中央本線に沿って上諏訪→下諏訪→岡谷と進み、岡谷駅近くの市営駐車場【5時間まで無料】に入ります。立体駐車場の5階に停めて諏訪湖方を見ると左図の様に紅白の鉄塔が並んで見えます。望遠レンズで見ていますので2つの鉄塔同士近くにありそうですが、地図上では0.5キロ程離れています。左側の鉄塔が岡谷諏訪ラジオ中継放送所のアンテナ、右側が信越放送諏訪の中継局のアンテナです。このページのタイトルはSBCのページを見て「諏訪ラジオ放送局」としました(上田局と同じく看板はありませんでした)。

 駐車場に車を置き、岡谷駅に寄ってから湖畔方面への途中で遅めの昼ごはんを取り、釜口水門(…天竜川のもとが諏訪湖って初めて知りました)に寄って、ようやく目的地に向かいます。途中NHKを見て、水門から1,500m行ったところにありました。湖畔を歩いた個所はところどころ陸上競技場の走路みたいな材質でできた歩道になっていてあんまし疲労はありませんでした。

撮影 2006.10.21 12時41分

鉄塔全容 NHKの送信所も含めこの周辺は湖畔広場になっており、駐車場もたくさんありました。来週(2006.10.29)湖畔ハーフマラソンが開催されるためかジョギングしている人も多数、それ以外も広場などで運動している方多数いらっしゃいました。当日は快晴でしたので尚更の人出だったのでしょう(…もっとも花火大会とかの比ではありませんが)。そんな公園の片隅に設置してある100Wの中波送信設備です。1,197kHzで送信しています。鉄塔高はとなりのNHK(67m)より低いですが、頂部負荷と湖岸まで数mの立地条件で賄っているのでしょう。


基部 SBC上田・佐久・軽井沢の各局では基部が見れませんでしたが、ここではかなり良く観察することができました。基部碍子や放電ギャップ、給電線の接続状況、オースチントランスそれにコンクリート基台に沿って這わせているアース板など。

 この基部絶縁形のアンテナを見る度に碍子にえらい力がかかっているのによく割れもせずに…と感心します。無風時は鉄塔の全重量と支線の張力の一部が、一旦風が吹くとそれ以上の力が印加されると思いますが、良くもまぁ…と。電気的に大地との絶縁するためと、機械的に鉄塔を支えるのと、重大な役目を負っています。そのためか、(送信機からの)給電線は右端から申し訳なさそうにひょろりと出てきて鉄塔に接続されていました。

チョークコイル ここはいかにもコイルです、という格好のチョークコイルが一番上の支線の碍子に接続してありました。ここでも支線を電気的に分離している碍子が重要な役を担っており、支線の張力と高周波電界に曝されつつアンテナの電気的特性が支線(金属物)で乱されない様にしています。その碍子を静電荷や落雷のサージによる絶縁破壊から守るためにそれをバイパスさせる部品が左図にあるものです。


撮影 2006.10.21 14時45分頃(下から3枚)
初稿 2006.10.22


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