ステルス? 移動体通信が可能であるということはそこに電波が届いているということですが、基地局はテレビやラジオ放送局みたいに見通しのいい場所に大出力の送信設備を設置すればいい訳ではないようです。到達距離(移動局の送信出力)の問題もありますが、1つの基地局に収容できる移動体局数の問題もあり、移動体通信代表例の携帯電話は半径数キロ以下のマイクロセル方式を採用しています。このため市中(いや、郊外を含め)至る場所で垂直設置の、レドームに収納されたアンテナを見かけることになります。

 この種のアンテナは比較的建築構造物と一体化しやすく、マンション等の屋上では避雷針や屋上広告の構造物に同居していたり、電話局の鉄塔などにさりげなく設置されていたりしますが、郊外などそういった建築物がない場合は独立した鉄塔となっています。この場合周囲の風景等になじんでいるか…が問題になることがあると思います。

 左図は右京区左京区来迎院町で見かけたものです。この付近は大原の里山風景がきれいな場所で、近隣には三千院とかがある風光明媚な所です。そんな場所にあるものですから、鉄塔自体も周囲の色調に溶け込ませようとしている感じがします。アンテナの間にある移相器の箱が若干目立ちますが、そんなに違和感ありませんでした。同じ様な格好をした局を比叡山の横川(よかわ)バス停付近でも見かけました。ともに開口アンテナはありませんでしたので、エントランスは有線の模様です。

 この付近は降雪もある様で(…平成16年は降雪風景を見れませんでした)積もった雪との取り合わせも見てみたいです。

撮影:2004.09.18 13時頃


ステルス?in冬景色 雪が降ると後方の木々に積もったものとの取り合わせでますます保護色状態になる様です。雪質が重いのか、木の枝全体に積もる間もなく落下するためか、一様に白くならず水墨画の様な感じになっています。ここにあります、と分かってなければ見落としてしまいそうです。
撮影:2005.01.22 11:05


ステルス?in冬景色_拡大 空中線部分をクローズアップしてみました。アンテナレドームの上、移相器の箱の上、ケーブルの上、ケーブルラック等に綿帽子状に積雪していました。後方の木々と同じ積もり方でしたのである意味馴染んでます、周囲に。
撮影:2005.01.22 11:06


初稿:2004.09.23
追記:2005.01.23
誤記訂正:2005.11.09 右京区→左京区 ごめんなさい(地元の方からのご指摘でした)。

ひとつもどります