電話局の鉄塔 ここのおわん一つだけの鉄塔を近く(かつ、前回見た方向から反対側)から見てみました。遠くからは開口アンテナ1基と自動車電話基地局のアンテナが観察されましたが、今回近くから見ると後者のアンテナが思った以上に沢山設置されていました。

 カセグレンアンテナの設置してあるステージ付近はそのままで垂直に設置できる様ですが、鉄塔下部の方は鉄塔が末広がり状になっているので(アンテナを)垂直に設置するためにマスト状のものと併せての構造になっています。鉄塔上部(ステージ付近)に設置するスペースがないので鉄塔下部に設置されているのか、あるいはビルの谷間(この付近中層建築物が多い)に電波の影を作らないために敢えて低い位置に設置したかは不詳ですが、市内中心部にある鉄塔らしい感じがしました。


カセグレン拡大 鉄塔に1つだけある開口アンテナ(カセグレンアンテナ)を拡大してみました。レドームが設置されていないので1次放射器や副反射鏡が見えています。さらに主反射鏡を囲む様に遮蔽板が設置されています。この遮蔽板は1次放射器ないしは副反射鏡からの放射電波がアンテナ周囲に漏洩しない様に設けられていますが、同時にこの遮蔽板自身が金属の場合はその端面や内壁面で生じる反射によって期待する効果が得られないこともある様です。

 これを抑止するために遮蔽板(内壁)に電波吸収材を装着することが挙げられますが、ある特定方向にのみ集中して生じる様であれば、この方向に相当する位置に吸収材を設置することでも効果が得られるそうです。左図の遮蔽板内側に黒い部分が2つ見えますが、これが吸収材かどうかは不詳です。左図を見た反対方から見ると右手方の内側にも黒い部分がありました。この黒い部分は90°毎にあることになります。下側は地上からは見えませんでしたが、副反射鏡を支える支柱が45°毎に見えましたのでたぶんあると思います。支柱の設置位置と何か関係がありそうに思えます。


電力事業者の鉄塔 電話局のある付近は大手町という地名で、かつては沼津城のあったとのことです。電話局を後にして少し狩野川方に進みます。200m程で旧国一通りに出ます。この通り沿いにありました、鉄塔。有楽町で見た丸い鉄管の鉄塔と酷似しています。前回来た時は見落としてました。

 こちらの鉄塔に設置されている開口アンテナ、すべてにレドームが設置してありましたので上記の様な考察はできませんでした。あまりにも高い鉄塔ですので、ちょっと距離を開けて見るべく中央公園(沼津城の城郭)からあゆみ橋を渡って狩野川対岸に出てみます。


狩野川近くより 左図はあゆみ橋より少し下流側に架かっている御成橋からNTTと東電の鉄塔を見たものです。橋の名前もそうですが、鉄橋アーチ構造と言うのもなかなかでした。


撮影:2008.01.19 11時半頃



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