中東京変電所の鉄塔 ここから南西方向約1.5キロほど離れた位置に中東京変電所があります。国土地理院地形図に名称が掲載されている規模の施設でしたが、よく見る開口アンテナが搭載された鉄塔が見当たりませんでした。地形図には電波塔の記号があり、確かに鉄塔(送電線や鉄塔下部にある豪快な設備に目が行ってしまいますが…)があり、よくよく見ると何本かの八木宇田アンテナが設置されていました。

反射板? 鉄塔の上の方に斜めに取り付けられた平面板があります。拡大すると左図の様になりますが、平面アンテナではなく反射板の様です。

 反射板は無給電アンテナとも称され、電波路を回折させたりして直接見通しの効かない対向局との電波伝播路を設定するために用いるものです。山間にある、遠くからでもよく見える大きなものは時々見かけましたが、鉄塔幅程度の大きさのものも意外な所で活躍している様です。

 反射板の法線が敷地内に向かっているので、近い方のアンテナはこの変電所の建物棟に設置されているのでしょうか?反射板とこのアンテナ(励振アンテナ)を結ぶ線と反射板の法線との角度が入射角と称され、この角度の2倍の値が反射角になります。遠い方のアンテナは反射角の延長線上にあることになります。

対向局? 左図は新所沢変電所にある鉄塔です。以前訪問した時には大きな(複数のアンテナが設置されている)鉄塔しか見てきませんでしたが、敷地中央にパラボラ2基だけ設置してあるいくぶん小振りの鉄塔(それでも紅白に塗り分けられている、やっぱりでかい)がありました。  塔頂付近の大きな開口径を有するアンテナが目立っていますが。下の方にそこそこの大きさの(たぶん)カセグレンアンテナがそれとなく中東京変電所の方に向かって開口している様に見えます…。

撮影 2010.09.05 08時前
初稿 2010.09.12

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