地下街入口の上 半年近く前の事ですが長野に行ってきました。駅から市街地をぐるりと回り善光寺の方に行ったのですが、途中バス停があり南千歳町などと書かれてました。なんか聞きなれた地名(と同じ=南千歳)であったので思わずバス停を写してしまいましたが、これとは関係なく左図はその近くにあった地下街入口の建て屋の上に設置してあったテレビ放送受信用の八木アンテナです。別に長野、ってタイトルでなくても良いほど市中でいちばん見かけるアンテナではないかと思います。今いる部屋のまん前にも隣の建物の上に設置してある八木アンテナが真正面に見えます(同じ高さ…指向方向はうちとほぼ反対方です)。時々カラスがとまってます。

 上の段はUHF用、下の段はVHF用でハイバンド/ローバンド共用です。導波器が18本あるUHFのアンテナはその動作利得が10dBくらいある様です。また導波器が6本のVHFハイバンドのアンテナでは6dBくらいとのことです。放射器はテレビ放送帯域をカバーすべく広帯域になるように例えばVHF用のものは折り返しダイポールになっています。テレビのアンテナに限らず指向性を有するアンテナでは動作利得の他、指向方向以外の電波をどれだけマスクできるかが重要になります。殊にテレビ(標準方式)の場合指向方向以外から到達する電波を極力排除しないと画面がダブって写ったりして特に黒が背景になった時に字幕があったりすると非常に悲しいことになります…

 指向性アンテナの評価項目として(電力)半値角、前後比などがあります。テレビ受信用の八木アンテナでは半値角が45度〜70度、前後比が8〜15dBくらいのものが規格化(蝶マーク)されています。利得は素子数に比例する様ですが、あるところでそれ程増加しなくなる模様です。ただ半値角や前後比は素子数に比例して狭く・大きくなる模様です。また1本のアンテナでは十分な値を得ることができない…とのことで同じ特性のアンテナを重ねたり並べたりして(いわゆるスタック)総合特性を向上させている例もあります。テレビ共聴アンテナ(…在富士吉田の時はこれにお世話になり、山梨で東京のテレビ放送見てました)とか、144/430MHz帯アマチュア無線家の屋根の上とかでたまに見かけることがあります。

 画面右下の方に四角いものがありますが、これも何らかしらのアンテナの様です。詳細はわかりません…おいおい調べて見ます。


撮影:2003.03.16 お昼(12:01)



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