マイクロ中継局 北陸道名立谷浜インターチェンジ付近は海岸沿いの国道8号線よりかなり高い位置を通過しています。このインターチェンジ(名立谷浜サービスエリア併設)を出ると左手にたんぼ、右手に日本海とえらく風光明媚な県道を国道8号線に向かって行くことになります。左図は田んぼの向こうに見えた、典型的なマイクロ中継局です。同一方向に向かって同じサイズのレドーム付(たぶん)カセグレンが2基、こっち方向とあっち方向に設置されていました。三角屋根の小屋に中継機器が収納されているのでしょうか、鉄塔からケーブルが引き込まれています。

 向かって左側が上越方向、右側が糸魚川方向です。右側方は崖になっており海上区間になります。左側方も上越方向に向かって海上区間にはなります。上下の開口アンテナの設置距離の差が、例えばダイバーシチの効果の差として現れているのか?と考えてしまいました。


鳥ヶ首岬灯台 並んで灯台が設置されていました。遠くから見たときに灯台とは思えず、マイクロ中継局が2局あるのか…と思いました。左図は山側から灯台敷地を見たものです。灯台は左端の階段状の建物です。傍から見ると画面中央にあるマイクロ(この場合はマイクロ端局)が目立ってますが、1952(昭和27)年3月29日に点燈され、半世紀以上も付近を照らしている由緒ある灯台です。


灯台案内 上図にある畦道を画面奥の県道に向かって歩いて行きます。端局を通り過ぎ灯台建物に入る門の所に左図の様な、丁寧な説明が記載された案内看板があります。45万カンデラ、犬吠埼灯台の110万カンデラに比べると半分以下の明るさですが、海面から灯火まで約82mあることから光の届く距離は約44kmと犬吠埼灯台の約36kmを上回ってます。

※電話番号の一部を消していますが、現地ではキチンと表示されています。

中継局と灯台

 中継局と灯台はこんな感じで設置されています。右端の灯台(階段)が印象的です。名立谷浜インターの取り付け道路(県道)は更に右側ですが、そのちょっと右側が崖となっています。灯台の設置してある地面が海抜70mくらいになります。

標識 国道8号線は海岸沿いを走っていますので海抜は数mとなります。70mの高低差を1キロ程度の距離で結んでいるのでかなり急勾配の区間がありました。それで標識にわざわざ急勾配と示してあります。冬は降雪と吹き付ける北風でかなり難儀な区間になりそうですが…


電柱プレート 県道にあった電柱から灯台に向けて電話線が引かれていました。その引込み線の電柱に線路名のプレートが設置してありました。名立の灯台への引き込み線なのか、鳥ヶ首岬灯台の旧称である名立灯台への引込み線なのか、どちらにでも取れる線路名だな…と思いつつ撮ってみました。



撮影 2008.05.02 17時前
初稿 2008.06.09

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