NHK、かな? 2月11日に出張先(秋田)での用務を終え、当日中に東京まで移動しようと思いましたがこの日も雪害で秋田新幹線は終日運休、また夜行あけぼのも新潟地区雪害で運休でしたので追加1泊して日曜日の始発(6時02分)で帰路につきました。まだ夜が明けない時間に出発したこまち2号は山間部の豪雪地域を、それでも10分程度の遅れで運転し盛岡駅ではやて号にくっついて南下していきました。

 左図は盛岡駅を出て程なく見えてくる奥羽山脈方の何気ない風景です。山脈越えまでの粉雪風景や一面真っ白の風景を数10分前まで見てきての、快晴の風景ですので思わず撮ってみました。1枚目は普通の風景でしたが鉄塔が見えてきましたので思わずもう一枚、少し右に傾いていますが垂直アンテナを撮る事ができました。盛岡の中波放送はNHKと岩手放送、資料(*)によるとともに矢巾に送信所がある様です。撮影時間からその付近を走行しているのでどっちの局か判断に迷いますが、円管柱の様なのでNHK(盛岡)だと思います。

撮影 2006.02.12 午前7時47分頃

 NHK盛岡第1放送は531kHzと中波放送の一番下の送信周波数が割り当てられています。波長が約565m、アンチフェージングアンテナ(0.53λ)として約300m高の鉄塔、そうでない場合でも0.25λとして約141m高になるのですが、頂部負荷(わっか)を設けてもう少し低くしています。(*)によると130m円管柱で第2放送(1,386kHz)と共用しているとあります。別の資料(**)によると出力10kW程度までは45〜130mのものを使用、とあるので0.25λの基部絶縁形の支線式鉄柱と思われます(わっかで電気的長さを10m程賄っているってことでしょうか)。

資料(*)
放送用中波空中線六十年史
 国会図書館にありました(中波、で検索してみましたらこのタイトルのものがでてきました)。館内でしか閲覧できないので一部(送信アンテナ一覧表)を複写サービスでもらってきました。岩手放送(アイビーシー岩手放送)の送信所も矢巾となってますが120mトラス柱とありましたので、上図を130m円管柱と見てNHKと思った次第です。本は300ページくらいあり、ぱらぱらと眺めた程度ですが結構興味深いことが書かれていた様に思います。時間をみつけてゆっくり眺めて(読んで)見たいものです。

資料(**)
放送アンテナと電波伝搬(放送技術双書11)
4.7 支線式アンテナの構造 より


※日曜日のこまち2号(秋田発6時02分)でしたので車内はだいぶ空席が目立ちました(ので、こんなの撮れました)。

初稿:2006.03.01

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