送信所全景 前回行った時(ここ)では長野道松本インター付近の鉄塔の考察がおざなりになっていましたが、再訪する機会がありましたのでもう一回見てきました。左図は沙田神社方から見たものです。この方向で松本インター方を見ることになりますが、左図右側に紅白の鉄塔が見えています。これは上記のページでNHK第2か信越放送か確認できませんでしたと書いていますが、信越放送松本送信所でした。また信越放送の送信所も松本市島立ですので、「島立の方」と書いたのも考察不足でした。


看板…! 放送所の前まで行くことができましたので送信所案内看板を見てきま…した。看板があるのは確認できましたが、殆ど文字が読めない状態でした。タイトルの「松本放送局島立ラジオ放送所」は局舎に貼り付けてあった標札からです。看板下側にある「施設のあらまし」の欄が2局分ありそうなので、地方局で良く見かける第1、第2放送共用の様です。


頂部負荷 中波放送帯域下から2番目の送信周波数ですので波長は約556mとなります。鉄塔高は100mですので電気的に鉄塔高を延長させるために塔頂部に容量冠を実装しています。容量冠は平べったい形状のものを良く見かけますが、放送帯域の下の方の局の容量冠はどれもでかく見えますし、ここ(NHK静岡放送局宮竹ラジオ放送所)も「冠」と言うより「籠」の様でした。籠状にして容量を増やしているのでしょうか…?


基部 局舎の屋上に鉄塔基部がありましたので絶縁部分の設備が良く見えました。左側にスパークギャップ(銀玉)、右側にオースチントランスがあります。給電線は局舎の碍子から鉄塔へ、またスパークギャップの接地側が給電線に沿う様に布線してあります。


局舎 上図からそのままカメラを引いてみました。手前は水田で、かなり実っていた様です。局舎には旧タイプのロゴがあり、上図の看板の代わりを果たしている様に見えました。また、ふた付きのパラボラが鉄塔に設置されていました。送信鉄塔に直付けされていないのでパラボラからのケーブル(か導波管)はそのまま局舎に引き込まれていました。


碍子 鉄塔には5段(3方)の支線がありましたが、一番上の支線の碍子には左図の様な避雷部品が付随していました。コイルは良く見かけますが、放電ギャップがあるのは珍しい感じでした。



撮影:2006.09.02 お昼頃

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