送信所全景  京都府舞鶴市に2局ある中波送信所のひとつ、NHK第1、第2放送の中継局です。鉄塔が1本ですので2波共用アンテナです。後方に低い山が見えていますが、画面左手はすぐ海(新日本海フェリー桟橋とかあります…小樽航路です)となっている、入り組んだ地形の街の中の送信所です。

 たぶんこのページの作者が居た(昭和40年代)頃からあったと思うのですがこんなの見た記憶はありません。ただ、住んでいた場所から直線で1キロ以上離れてますし、舞鶴線の向こうでそっちの方に一人で行くと怒られていた時分ですので当時としては遠くの局だったんでしょうが…ただ、その頃はアンテナ云々なんてのはまったくもって思ってませんでした…はず。すごく久しぶりに舞鶴に行ったので本題と離れた回想をしてしまいました。閑話休題。

 舞鶴(東舞鶴)は湾が入り組んだ地形になっていますので港として適しているらしく、海自がありますし、上に書いた様にフェリー桟橋もあります(…とは言っても小樽航路1本だけですけど)。海がすぐ近くということは塩害対策も大変だと思います。きれいな紅白模様でしたので手入れは頻繁になされているんでしょうか?

 また送信所の手前は川幅が狭いですがまがいなりにも寺川という川が流れてますし、それよりもすぐ近くが塩分を含んだ場所(海)ということで、接地に関しては有利な場所と思われます。この種のアンテナの能率はアンテナ近傍の大地の導電率に大きく左右されると聞きます。このた能率向上のため放射状の埋設式の接地を行うことで接地抵抗を低下させるとのことです。局によっては近傍にアース線が埋設されてるので掘り起こしたり引き抜いたりしないでください旨の表示があります(→ここの案内看板など)。


送信所案内  ご多分にもれず局舎は敷地の奥の方にあり、給電部分とかは良く見えませんでした。しかしながら左にある様な局紹介のパネルがあり、空中線形式、高さ、送信周波数、出力、自家発電装置の容量が記載されています。

 第1放送の方に訂正がしてあります。手許にある周波数帳2004年版には1,341kHz、100Wとありますので周波数変更・増力は最近のことと思われます。山梨放送(YBS)ラジオ送信所のページで、京都放送の増力に触れましたがその絡みなのでしょうか?あるいは混信対策?しかしながら東京第1の隣接なので関東地区では聞けないでしょうね…


(連絡先の電話番号は一部消していますが、現地ではキチンと表示されています)

撮影:2004.04.30 14時頃


【備考】

 もうひとつの中波送信所(京都放送)は瀬崎という地区、舞鶴湾の外側にあるそうです。上記リンク先で建造物の陰になるため増力…とありました。で、その中波帯域にも影響を与える建造物とは送信所南側(舞鶴市街地方向)にある舞鶴火力発電所の石炭サイロだそうです。この日はその建造物とやらを見ることができませんでしたが、なんでもかなり大規模な石炭火力発電所らしいです。発電所のある地区は浦入…という舞鶴湾入口になります。その南側に千歳という地区もあります…ちとせ。

 東舞鶴からこの発電所に行くには舞鶴クレインブリッジという橋を渡って行く経路があります。この橋はNHK送信所近くの岸壁からも良く見えます。なお、この橋の東側(日本板硝子舞鶴工場側)に岸壁の母で有名な引揚記念館・引揚記念公園があります。

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