これのリテイク版です。1回目は二条城本丸御殿天守閣址から、その後近くまで行ったのですが生憎の天候でワイヤーの給電点のみの観察でした。今回再訪の機会がありましたので、もう一回、二条駅から歩いて行って見ました。

鉄塔マイクロアンテナ側  KBS京都放送局の送信所(久御山)から、演奏所(上京区)と、その近くにある護王神社を見て地下鉄今出川駅から烏丸御池で乗り換えて二条駅まで進みました。KBSの中波ラジオ送信所を見ていた頃は小雨模様でありましたが、ここまで移動する間に快晴の天候に推移し、ほぼ快晴の空のもとNHK京都放送局に併設されている(中波)送信所を見ることができました。

 二条駅から千本通に出て少し上って行きます。少しして竹屋町通に入って少しすると二条公園に突き当たります。ここから美福通を再度上って行くと左図の様に演奏所が見えます。二条城から見えていた左側の鉄塔で、STL回線、中継回線、FPUの小さいパラボラがいくつも設置されています。以前の写真と比べると大きなパラボラの位置が若干変わっていました(右側のものが少し下に移動した?)

 鉄塔の頂部を注目すると右側の鉄塔に向けて平行に2本の線条が展張されているのが観察されます。鉄塔から数mは碍子で絶縁されているの区間で、棒状の碍子から右側が放射にかかわる部分の様です。鉄塔側のワイヤーより太いのが地上からもはっきり分かります(画面上部左右に見えているのは付近の電柱の電線・電話線です)。

鉄塔何もない側  こちらは右側の鉄塔です。大きな(開口)アンテナが搭載されていないのですっきりしている感じがします。こちら側も棒状碍子で放射に関与する部分と分離されているのが観察されます。また鉄塔と平行に、つまり垂直方向にもワイヤーが張られているのが見えます。

 鉄塔間に張られている線条とは直結していないので、この手の空中線によくある、滑車を使って鉄塔の下側から水平部分の張力を調整するといった用途ではない模様。また鉄塔頂部から2つ碍子があるので敢えて電気的に分離している様に見えることから、空中線の一構成要素の様です。T型空中線の、鉄塔の電気的影響を避けるための仕掛けでしょうか?(例えば基部接地型空中線の、鉄塔の周辺に展張されているダウンリードの様な働きをさせる?)


下側から 左図は演奏所の建物脇から、演奏所上に展張されている空中線を見上げたものです。


T字部分 左図は演奏所南側にある二条公園からです。二条城の北西に位置し、街中の公園としてはちょっと広めです。快晴の下、結構人がいました。

 右側の鉄塔と平行に展張されている線条の根元は敷地内の奥でしたので末端部がどうなっているかは良く見えませんでした。左図より、T字の部分がマイクロのアンテナ搭載の鉄塔側に比べ右側の方がより鉄塔に近い位置まで来ています。このため鉄塔の影響も大きめになるのではないでしょうか(これを回避するための線条でしょうか)?


遠景 二条公園から二条城お堀に沿って美福通を下っていくと押小路通に突き当たります。ここで振り返って見たものが左図です。ちょっと雲が増量されています。

 ここの交差点、信号機にも、また市街詳細地図を見ても交差点名が載っていないので交差点名は不詳ですが、二条城撮影所跡の記念碑と大学寮跡の石碑がありました。後者は源氏物語の時代まで遡った、当時の官吏子弟の教育機関(今で言う国立大学)の跡地だそうです。


今日いちにち、のもじり? 演奏所の壁(二条公園側)にあった、ローカル番組の宣伝看板。今日の京いちにち、ですか…


今日から、のもじり? その隣にあった地デジの宣伝看板。今日から、(京の)デジタルですか…

 2011年7月まであと1年半ほどですね…ワンセグ受信機はありますが、地デジテレビといわゆるHDDレコーダの準備は未だだったりします。


撮影:2009.12.28
初稿:2010.01.24
追記:2010.01.25

ひとつもどります


NHK京都放送局