以前、ビルの屋上と谷間のアンテナにて、レドーム付きのパラボラアンテナが窮屈そうに設置してあるのを見かけました。駅近隣の建物密集地ではありますが、上手く建物の隙を縫って電波伝搬路が設定されているなぁ…と感心していました。最近再訪する機会があり、駅近くの健気なアンテナを見てこようか、と思い現地に行ってみたところ建物自体がありませんでした。

五条通 過日、京都に行った際に東横イン(四条烏丸)から京都駅まで歩いていました。途中五条通(国道1号)を渡りますが、天候も良かったので烏丸五条交差点から目にとまった歩道橋(…交差点から東側へ200mほど)へ行き、道路を見たものが左図です。

 片側4車線の大通となっている国道1号、ここから約1キロ先の五条堀川交差点で左折し大阪方に向かいます(この交差点の少し手前で天使突抜であるところの東中筋通と交差します)が、五条堀川交差点をそのまま直進すると国道9号線になります。

 国道9号線の起点は(国道24号、国道367号の起点でもある)烏丸五条交差点であり、ここから五条堀川交差点の間が国道重複区間になっています。

 都市中心部だけあって高層建築物も結構あります。冒頭の窮屈そうなレドーム付きパラボラと対向局との電波路はこの付近の建物間を走っていたものと思いますが、広い道幅の道路や敷地の広大な寺院がいくつもあり、それによって高層建築物が電波路にかからない様になっていたのでしょうか…?


ビルの屋上 左図は駅近くから移転した消防署(下京署)です。手持ちの地図には下京保健所とありましたので保健所のマイクロか?と思い見ていたのですが、写真をよくよく見ると消防車が写ってました…いえ、撮影時は屋上のレドーム付きパラボラを注目していましたので…駅近くの建物がなくなっていたこと+京都市消防局のHPで移転したことを(後で)知りました。

 そのパラボラ、ここでは広々とした屋上に設置され周囲に障害物に邪魔されることなく対向局との通信に励んでいる様でした。開口方位から市役所北にある市消防局が対向局の様ですが、そうなると以前設置されていた局との電波伝搬路はこの付近の上空を通過していたと考えられます。


設置状況 屋上にある状況も観察できました。反射鏡の焦点に導波管が出ています。いくつかのフランジを経由してフレキシブル導波管に接続され建物内の無線機器に至っているようです。

 円柱とそれに設置されている鉄骨フレームが厳めしいですが、パラボラアンテナはその鉄骨フレームと4本のボルト(地上からでもその太さが確認できる径のあるボルト)で強固に固定・設置されていました。


撮影:2009.03.15 7時半頃
初稿:2009.05.06

ひとつもどります